コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。オリキャラ募集!詳しくは本文へ ( No.31 )
- 日時: 2011/10/22 22:02
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: 行きます山下初のハーレム!!
第3章 銀と白亜と黒影寮。
今日は休みです。第1章ぶりの休みです。
と言う訳で、たまった洗濯物を片づけてしまう事にしました。
え、寮の皆さんですか? 今日は休日と言う事で自由な時間を過ごしてもらっていますよ?
こんな時でも朝から修業をやっていました。皆さんは偉いです。
「おい、銀」
突然名前を呼ばれたので、私は顔を上げました。
立っていたのは蓮さんです。
あれ、尻尾が見えません。服の下にしまったのでしょうか?
「客が来てる。何とかしろ」
「え、えぇ? それなら蓮さんがやってくださいよ!」
「ば、馬鹿野郎!! いきなりチャイムが鳴ったからびっくりして耳と尻尾が出ちまったんだよ!! しまうのに精神を落ち着かせねぇといけねぇんだ!! これから部屋にこもるから!!」
あ、よく見れば背中の部分が膨らんでますね。
仕方がないので持っていた洗濯物を洗濯機の中に放り込んで、私は玄関へ急ぎました。
ドアを開けると——藍色の髪が、揺れました。
「え、」
お客様は女の子のようです。左目に包帯を巻き、半袖を着ている右腕には同じように包帯、そして左手首にも包帯が巻かれています。
その藍色の髪を持った女の子は、私を見るとにこりとほほ笑みました。
「よ。神威さん」
「は、は、白亜さん?!!」
私の友人、轟白亜さんはケタケタと楽しそうに笑いました。
***** ***** *****
とりあえず立ち話もなんですから、私は白亜さんを寮の食堂に連れてきました。
白亜さんは私の友人でもあり、クラスメイトでもあります。大人しめな容姿とは裏腹に、さばさばした性格が特徴の人です。
根はいい人なんですよ!!
「それにしても、今日はどうしたんですか?」
「え? いやぁ、神威さんの家に勉強教えてもらおうとしてさぁ。家庭科のエプロン作り? あーゆー細かいのダメなんだよね。つっても羅の奴はいねぇし。銀は家にいなかったし。で、情報を頼りにここまで来た」
よく見ると、白亜さんの肩にはトートバッグがかかっています。
白亜さんはお裁縫が苦手でしたね。思い出しました。
「えぇ、いいですよ。でもここじゃミシンとかがありませんから、私の家に——」
黒影寮の皆さんの力がばれたらたまったものじゃありません。私の家に行こうとした時です。
ちょうどそこに運悪く、睦月さんが来ました。物を浮かしながら。それは、睦月さんが毎日行っているリハビリみたいなものです。
「あ、銀ちゃんやないの。……げ」
睦月さんは白亜さんを見ると、顔を歪めました。そして浮かせていた本を落とします。
一般人である白亜さんにばれてしまいました。
こ、これは私が悪いんじゃ——!!
「し、白亜さん! この事はひ、秘密——!!」
「何だ。この人、あたしと同じじゃん」
白亜さんはそう言うと、睦月さんに近づきました。
何をするかと思えば、白亜さんは睦月さんに手をかざしてそっとつぶやきます。
「ミシンをここに持って来てくれないかな?」
「ほぇ、ハイ……」
睦月さんは催眠術にかかったように、ここにミシンを物質転送しました。
「あれ、ワシは何を——?!!」
「よし。神威さん、これで出来ねぇすか?」
ミシンを叩きながら、白亜さんは笑いました。
えっと、何をしたのでしょう?
「あたし、洗脳が得意なんですよ。だからあんたらと同じ感じだから余裕で力を使っててもいいよ?」
初めて知りました。