コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。オリキャラ募集!詳しくは本文へ ( No.33 )
- 日時: 2011/10/24 21:38
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: 行きます山下初のハーレム!!
第3章 銀と白亜と黒影寮。
白亜さんのエプロンは無事に完成しました。
ふぅ、何だか1仕事終えたみたいですよ。
そう言えば、何か忘れてるような感じがする————。
「そうです、洗濯!!」
「選択?」
「そっちじゃありません!」
私はダッシュで脱衣所に向かいました。
そこには山のような洗濯物が————
ありません。
目を疑いました。
あれ、私は今まで白亜さんのエプロン作りを教えてて、それで洗った記憶はないんですけど。はて、勝手に洗濯してくれたのでしょうか。
そこへ、洗濯物がふわふわと廊下を漂って行きました。それも綺麗にたたまれています。
「ほれ蓮。お前さんはそれ、自分で持って行きよ」
「えー。物質移動で送ってくれてもよくね?」
「ダメや。ほーれ、蒼空。この苺柄のパンツどうにかせい。またさらされたいんか?」
「ふざけんなよこのドM関西人!!」
「ドМの関西人の何が悪いんねん?!」
睦月さんを中心として、皆さんが洗濯物をたたんでいました。睦月さんはリハビリの為か、念動力を使ってきっちりと洗濯物をたたんでます。
そこへ、白亜さんもやってきました。
「うぉー。なんか青春って感じがしますね。神威さん、いつもこんな光景を見てるんすか?」
「い、いいえ。いつもは私がたたんでいますけど……。一体どうしたんでしょう。リハビリでしょうか?」
考えられません。
すると、睦月さんが気付いたらしくてタオルを抱えて瞬間移動して私の前に現れました。
「洗濯物、取りこんでおいたで。あ、安心してな。銀ちゃんの洗濯物は目隠ししてたたんでタンスの中に物質移動させておいた。ぐちゃぐちゃになってないか、後で確かめに行っておいてくれへん? ぐちゃぐちゃになってなかったら成功や」
「そうですか……って、触ってないですよね?!」
「触ってへんよ。触ろうとした馬鹿がおるけどな」
ケタケタと笑いながら睦月さんは蒼空さんと空華さんを睨みつけます。
空華さんと蒼空さんは同時に明後日の方向を向きました。何をしているんですか、あなた達は。
「あれ? 洗濯をしてくれたのは誰なんですか?」
「それは昴や。たまたま溜まってほったらかしにしてある洗濯物の山を見つけたらしいな」
そうなんですか。
洗濯物を両手に抱え、自分の部屋へ戻ろうとする昴さんの方に目を向けると、ニッコリと笑ってくれました。私も笑い返します。
「へぇ。いいすね、青春って感じで。管理人のお姉さんを取り合って壮絶なバトルが繰り広げられそうなんじゃないですか?」
「え?! そんな事ないですよ!!」
私が否定すると、皆さんはハァとため息をつきました。何故でしょう。
白亜さんは楽しそうに笑うと、くるりと私に背を向けました。
「じゃあ、神威さん。月曜日学校で会いましょう。あ、リクエスト聞いてもらえないっすか?」
「ハイ。何でしょう?」
「部活でビタミンCを取るのにレモンの蜂蜜漬けがいるんですよ。でもマネージャーはへたくそなんすよね。神威さん、『マザー』の腕にかけて作ってもらえませんか?」
白亜さんはこう見えても女子バスケ部に所属しています。
なるほど。それならいいかもしれませんね。
「ちなみに、男バスには作らなくていいっすよ? 女バスだけでお願いっす」
「了解しました。では月曜日、放課後に持っていきますね」
よろしくお願いー、と言って白亜さんは黒影寮を後にしました。
白亜さんの背中を見送り、今日も1日が終わりました。
「レモンの蜂蜜漬け……。銀ちゃん、ワシにも作ってくれへん?」
「へ? 何か部活やってました?」
「いやぁ、集中力が切れんねん。それで酸っぱいもんを食べたらつくかなー、て」
「そうですか。お安いご用です!!」