コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。 ( No.4 )
- 日時: 2011/10/05 21:37
- 名前: 桐生玲 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
プロローグ とある少女はとある寮での管理人!!
とある少女の日記から抜粋。
○月×日。
こんにちは。初めまして、神威銀です。
私はあの名門の男子校、『英学園』の7つあるうちの1つ、黒影寮の管理人をしています。
とても寮の中は広いですし、住んでいる人も優しいです。
でも、問題が1つあります。
私が住んでいるこの黒影寮——ただの人が住んでいる訳じゃないんです。
「どおりゃ、必殺! めろきゅん☆らぶびーむ!」
「気持ち悪い!」
今日も蒼空さんと睦月さんがどつきあいをしています。
この2人は何だか、仲がいいようで悪いのです。喧嘩するほど仲がいいと言いますね。
「ねぇ。うるさいんだけど。ネットに投稿する原稿が出来ないんだけど」
「ヘッドホンでもつけろ」
「……蓮。人の相談は流してるのかな、このチキン!」
小説家志望である悠紀さんが、近くで本を読んでいた蓮さんの傍で大きな物音を立てます。
蓮さんは大きな音にびっくりしたのか、本を放り出して逃げてしまいました。お尻についていた尻尾がぼわぼわになっていましたね。
「……今日も、聞こえる」
「怜悟君。シュールすぎて分からないよ」
部屋の隅では、霊感があると言われている怜悟さんが天井を見上げながら言いました。
その隣で怪訝そうに目を細めているつー君。いや、つかさちゃんとでも言いましょう。
この2人は案外、仲がいいんですよ。
「翔ちゃん翔ちゃん勉強教えて明日当たるんだよね!」
「知るか。赤恥をかけ、俺は知らん」
「えー! 翔ちゃんの薄情者! いいもん。翔ちゃんのノートを勝手に見てやる。ついでにえっちい本を机の上に並べておいてやる!」
「テメェ、裸の女が乗った本なんぞ、俺の机の上に置いてみろ! 骨の髄まで消し炭にしてやる!」
そんな事を言い合っているのは、この黒影寮の寮長である翔さんと副寮長である昴さんです。
この2人はいつも一緒にいます。昔から仲がいいらしいです。
そして最後、私の傍にいつもいますこの方——
「ぎーんちゃん☆」
にっこり笑顔を浮かべて私の髪の毛をくるくるといじってくるこのお方。
眼帯をしていて、パッと見ると怖い雰囲気の人なんですが、口調からして軽い男であると分かります。
この人は本当に分からない人です。彼女がいるんですから、他の人のところに行けばいいのに。
「空華さん! 髪の毛をいじらないでください!」
「いいじゃないのー。だって、俺様は銀ちゃんの事が好きなんだしさ」
「よくそんな出まかせが言えますね? 女の子を弄んで楽しいですか?」
「弄んでないよー。俺様は、いつもマジマz「翔さんこの人をまず最初に消し炭にしてもらえませんか?」嘘、ちょっと銀ちゃん?!」
という訳で、これから始まるのは。
私・神威銀と黒影寮に住まう『能力者』である9人の生徒達の物語です!