コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。オリキャラ募集!詳しくは本文へ ( No.42 )
- 日時: 2011/10/29 22:00
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: なんやかんやで参照が100を突破。すげ。
第4章 兄より吐き気。
神威白刃は珊瑚おばさんの息子さんであり、私とは従兄弟です。れっきとした血縁関係にあります。
私はおばさんの家に住んでいるので、親しみを込めて白刃お兄ちゃんと呼んでいます。
シスコンではないです。シスコンでは。まともな人なんです。
ただ少し、天然なんです。
「ともかく、僕は銀を見れてよかったよ。君達が銀を守ってくれてるんだよね? いやー、ありがとうありがとう」
白刃お兄ちゃんはケタケタと楽しそうに笑いながら言いました。
それを気に入らない翔さんは、さっきからぶすくれた表情のまま白刃お兄ちゃんの前に座っていました。
「で? テメェは一体、何しに来たんだ」
「決まってるんじゃない。妹の元気な姿を見に来ただけ。ねぇ銀? 悪い虫はついてないかい? 何かあったら遠慮なく僕に言うんだよ」
「大丈夫です。その辺りの事は翔さんと昴さんが取り締まってくれてますから」
「えー。でもその子達が発情したらどうするの?」
「そんなビッチに発情する馬鹿がどこにいやがる?」
お兄ちゃんの言葉に、翔さんが投げやりに答えました。
ピタリとお兄ちゃんの動きが止まります。
「今、人の妹をビッチって言った……?」
「あぁ。女はみんな、ビッチだ」
翔さんは明言します。
お兄ちゃんはそれを聞いて、笑顔を浮かべました。そしてゆっくりしとした動作で鏡を取りだすと、翔さんの前にドン、と置きました。
「人の妹を馬鹿にしておいてただで済むと思ってる訳? あは。君の嫌なところをほじくり返してあげる」
「その前にその鏡を壊してやるから差し出せや馬鹿がぁあ!」
翔さんとお兄ちゃんは共に睨み合い、戦闘を始めました。
騒ぎについて行けなくなったのか、全員で部屋に戻ろうと回れ右をします。
「ねぇ、銀ちゃん」
すると、つかささんが私の名前を呼びました。
何やら困った表情のつかささんが私を見ています。どうしましょう、きゅんとします……。
「……お部屋、来てくれる? ちょっと大変なんだ……」
「大変? 何が大変なんですか? 分かりました。行きましょう!」
私はつかささんに引っ張られ、部屋へ向かいました。
***** ***** *****
つかささんの部屋は、まるで女の子の部屋のようでした。
ピンクを基調とした部屋が広がり、テディベアまで置いてあります。何だか、友達の家に遊びにきたみたいです。
私が部屋に見とれていると、ガチャリと何かが閉まる音がしました。
「ねぇ、銀ちゃん」
「あの……つかささん? もしかして、鍵——閉めました?」
それに答えてもらうより早く、私はつかささんにベットに押し倒されてしまいました。
え、何ですか? 何をするんですか?!
「僕、君が好きだ。銀ちゃん」
「ままま待ってください! まだ心の準備が——!!」
「待てない」
つかささんは来ていたYシャツをその場で脱ぎはじめます。
綺麗な上半身が露わになり——そして真実が発覚します。
その真実とは、胸にさらしが巻いてありました。ささやかながらもちゃんとある、女性としての証がありました。
ドウイウコトデショウカ?
「僕は、女なんだ。銀ちゃん」
「え、女の子なのに好き?!」
「そう。僕は、女の子しか愛せないんだよ。レズなの」
そう言い、つかささんは瞳を閉じて私に唇を重ねてこようと——
嫌ぁぁああ! ファーストキスが女の子に取られるー!!
「このイケメンどもがぁぁぁあああ!!」
ドバンッ!