コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。オリキャラ募集!詳しくは本文へ ( No.46 )
- 日時: 2011/10/31 16:27
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: なんやかんやで参照が100を突破。すげ。
10月31日 ハロウィン企画。
朝起きたら、リアル狼男がいました。
「……」
夢でも見てるのでしょうか。狼男さんは私の方を見ますと、ピタリと動きを止めました。
ハイ。夢です。夢に決まってます。
「お、銀ちゃん。おはようさん」
今度はミイラ男がいました。私に話しかけてきました。
何ですか。どういうお化け屋敷なってしまったんですか。
「銀。おはよう」
落ち武者が話しかけてきました。
「あ、銀ちゃん。おはよー」
ドラキュラが話しかけてきました。
「おっす。銀ちゃん! おはよう!」
魔法使いが話しかけてきました。
「何だビッチ。起きたのか」
死神さんが話しかけてきました。
「銀ちゃん、おはようございます」
ジャック・オー・ランタンが話しかけてきました。
「あ、銀。おはよう」
メイドさんが話しかけてきました。
そして最後、極めつけが。
「銀ちゃん、このコスプレどう思うー?」
海賊の船長が私に抱きついてきました。
深呼吸をしましょう。深呼吸。いきなりこんな夢を見ていたら深呼吸をせずにはいられません。
すーはーすーはーすーはー。ハァ、落ち着きました。
「さて、寝なおしましょう」
「「「「「管理人としてそれ(現実逃避)は一体どうなんだ?!」」」」」
失礼な。現実を逃避なんかしてませんよ。
ただ少し夢を見ていたかっただけです。夢だと思いたかっただけです。
「で、朝から何をやっているんですか?」
「何って。今日はハロウィンだよ。ハッピー・ハロウィン☆」
ドラキュラに扮した昴さんがVサインを作りました。
元から死神の為か、今日は朝から死神ルックで赤い鎌を肩に担いでいる翔さんは、飴玉を口の中に運んでいました。
「俺は魔法使いだぜー! 空も飛べるんだぜー!!」
蒼空さんはそう言いますと、持っていた箒で空を飛びました。
それは重力操作で無重力空間にしたからでしょう? 自分を。
「……俺は別に、したくなかったんだ」
狼男の格好をした蓮さんは、恥ずかしそうにつぶやきました。
それを見たメイドの悠紀さんは、垂れる尻尾に抱きつき始めました。蓮さんが喘ぎ声を上げます。
「や、それ触っちゃダメェ……」
「わぁ敏感。お菓子くれなきゃいたずらするぞー」
「ひっ、あ、あう。やだやだやめてやめて尻尾触る痛たたたたたたあ?! テメェ悠紀、尻尾を握るな触るなわしゃわしゃするなー!!」
尻尾をブンッと振って、蓮さんは悠紀さんの魔手から逃れました。
でもふさふさそうです。触りたいです。
「わ、私も……!」
「ふひゃあ! わーっ! わふわふするなもすもすするならめぇぇぇ!」
涙目になって叫びます。
でももさもさなんですもん。この尻尾。
「そこまで。サチコ達も来てる」
「サチコって誰ですか」
「ん。幽霊」
ボワッと落ち武者を装った怜悟さんの手に、青い炎がともります。
青い炎が人となり、女の形となります。
っきゃー!! 幽霊です幽霊ですやばいです!!
「痛ぇぇええ!! 銀、テメェその尻尾を放してから叫べって! 痛いマジで痛いから!!」
「ご、ごめんなさい!!」
尻尾を掴んでました。申し訳ないです。
「つかささんはジャック・オー・ランタンなんですね」
「そうそう。これね、空華君が作ってくれたんだよ?」
空華さんが?
当本人は、隅っこでうなだれていました。全力で私が無視したからでしょう。
私は空華さんに近づいて、ニッコリとした笑顔を見せました。
「空華さん、すごいですね。ランタンを作っちゃうなんて」
「……べ、別に。あんなの忍術使えば簡単だし!」
ツンデレ風に言う空華さん。少し顔が赤いです。
「それはそうとっ! 銀ちゃん!」
「ハイ。お菓子ですね。待っていてください。パンプキンパイでも作りますから——」
何でしょう、いきなり空華さんに抱きつかれました。しかもがっちりホールドされておりますが、気のせいでしょうか?
空華さんはニッコリと笑いますと、私の耳元に囁きました。
「お菓子をくれてもいたずらはしてあげるからね?」
「嫌ですいたずらは止めてください何で『Trick and Treat』になってんですかー!!」
お菓子をくれてもいたずらするぞ。
何だかジャイアン的な感じの言葉です。
オチなんてないよ。\(^q^)/