コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.500 )
日時: 2013/07/08 21:47
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: RXnnEm2G)

第18章 今日、私は告白をします


 さて、応援合戦ですが。
 人数は10人そこそこだというのにもかかわらず、黒影寮は演舞を披露しました。だから学ランを着ていたんですか。
 ちょっと私が工夫を凝らしまして、昴さんの長ランに至ってはくるぶし辺りで縫い直しました。私、裁縫得意なんですよー。少し切って竹を詰めればちょうどいい感じです!
 男子寮ですからね(つかささんは女の子ですけど)。能力を持っていても、やはり性別は男の子ですから迫力ある演舞が見れました。
 ていうか、どこで練習していたんでしょうね? 私、1度も見た事ないですよ練習風景。
 お兄ちゃんに訊いてみたら、「学校で練習していたんじゃない?」と言っていました。なるほど。

***** ***** *****〜山下愁解説〜

 演舞の練習をしていた時間は、黒影寮の夜中と学校での練習のみ。特別クラスゆえに、演舞に練習を注ぐ事ができる。
 だが、演舞の練習は声を張り上げなくてはいけないので、学校でそればかり練習していると不振がられる。まぁ特別クラスだから何とでも理由はなるのだが。
 動きを合わせるのに必死になって練習をしていた。たとえば、少しでも身軽に動けるようにする為に、蒼空に重力操作をしてもらって重しをかけたりとか。
 黒影寮の夜中に至っては、鈴に練習を見てもらっていた。
 銀が寝ている間は、鈴が銀の体を乗っ取る事ができるのである。それにより、空華とよく「女の魅力は何であるか」という話題で議論をかましていたりする。この時、銀はしっかり眠っているので眠気は感じない。

「おい、そこ。蒼空。足が下がってる。もう少し上げれねえのか」

「え! ちょっと、鈴ってばキッツイ!! 少し休憩入れさせてよ!」

「まー、これだけ暑い中でやってるとさすがに疲れるよな。10分休憩! また1からやるぞー」

「鈴、少しいいですか? …………お腹痛いです」

「トイレ行ってこい。…………女の子の日だったら俺に言え。一応女子寮の管理人だからその辺しっかり分かってる。いつもはピルとか飲んでんのか?」

「予定通りです」

「「「「「何の話をしてんだ?」」」」」

 途中つかさが予定通りに女の子の日がやって来たりしたが、黒影寮に抜かりはない。鈴は女子寮の管理人なのだ。女子の事を把握しないで如何にする。
 という訳で、説明終わり。ありがとうございました。

***** ***** *****

 さて、午前の部も最後になってきました。
 最後は全級リレーなんですけど……え、他の寮は30人程度で走るんですけど、黒影寮さんは10人そこそこですよ?!
 いいんですか?! いいんですか?!

「……大丈夫だろ。今まで出てこなかったノア・ウミザキと六道音弥が追加されて12人になった。1人必ず2回は走るな! うん!!」

「お兄ちゃんそんな事を言っている場合じゃないです!!」

 よくないですよ、何で1人2回走るんですか鬼ですか。
 私はプログラムを握りつぶしました。大丈夫ですか……? 体力は有り余っている方ですけど……人並みに落ちているんですよ?
 トップバッターは空華さん。黒影寮で2番目の俊足です。その次に翔さん、蒼空さんと3番目の俊足さんが続きます。カバーできるように1度昴さんを挟んで悠紀さんが走るみたいです。
 スタートラインに立って、さて位置について——です!

『位置について』

 クラウチングスタートの体勢になります。
 ……頑張ってください!

『よーい』

 ————————パァン! と。
 ピストルの音が鳴らされました。その瞬間、空華さんは走り出します。おぉ、1位です1位です! 速いですね!




 作者の技量によりリレーは省かせてもらいます。
 結果? 黒影寮の1位に決まっているじゃないですか。