コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。企画・もしも彼らが○○だったら ( No.85 )
- 日時: 2011/12/17 22:46
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: 亀更新万歳!! ゴメンなさい
メデューサ様>>
面白そうなリクエストをありがとうございます!!
では早速書いてみるとしましょう……ww
もしも『黒影寮の住人とオリキャラの全員の能力』が『ごちゃまぜ』だったら!!
「うぉわあぁぁあああああああああああああああああああああああ!!」
その絶叫で私は顔を上げました。今日の日記を書いていたのです。
蒼空さんが今日は女装をさせられていました、という文章を書いたん瞬間に蒼空さんの悲鳴が起きたのです。
「ど、どうしたので——す、か」
ドアを開けて食堂に行きますと、蒼空さんの周りに幽霊さんが浮かんでいました。
「お、おば、お化け!! 怜悟ぉ! お前、俺に対するいやがらせかぁ!」
「違う」
怜悟さんはひょっこり顔を出して、机を浮かせました。それは、蒼空さんの技ですね。
一体どうした事でしょう。
「無重力、出来る」
「俺の能力ー?!」
「ちょ、一体どうなってるんですか! 【説明しなさい!】」
キィンと鋭い音がして、2人が静かになりました。
あれ? さっきのって言霊——?
「私、言葉使いになりましたー?!」
***** ***** *****
と言う訳で、黒影寮の皆さんを全員集合させました。どうやら、全員能力が入れ替わっているようです。
翔さんは頭から猫耳を生やして、苦々しげな表情でうめきました。
「どうしてオレが蓮の能力を入れ替えなきゃいけねぇんだ?」
「んー。それは分からねぇや。あっはっはっはっは」
昴さんは苦無をぶんぶんと振りまわしながら言いました。それは空華さんの能力ですね。
空華さんはと言うと、手当たり次第に物質を分解させたり戻したりしていました。それは羅さんの能力です。
「うぉー。羅ちゃんって結構すごい能力持ってるんだなー」
「空華はうらやましいなー。ワシかて狂戦者やで? つかさの能力や」
ナイフでぐさぐさ机上を差しながら、睦月さんは恨めしげに言います。
空華さんはケタケタと笑いながらナイフを分解していました。何をしているんですか。
「僕は別に変わらないな。あの白亜って言う奴の能力が移ったか」
「『神様の命令』でしたっけ?」
誰でも洗脳できるっていう、あの。
悠紀さんはきらりとこちらを見ました。え、何をする気で?
「僕の能力を使ってるんだよね。それで作者に能力を元に戻すように言ってみてくれない?」
「え、無理ですよ! 言葉使いになったはいいですけど、使い方なんて知りませんから!」
その時です。
ピンポーン、とインターフォンが鳴りました。誰か来客のようです。
私は玄関へと走り、ドアを開けました。
「どちら、様でしょうか——」
ガチャリと開けますと、私の兄・白刃お兄ちゃんとエメラルドの髪に青い瞳を持つ男性がやってきました。あとは白亜さんです。
エメラルドの男性は、私に問いかけました。
「えーと、寮長いる?」
「あ、ハイ。いますけど」
「……何だよ、零かよ。何の用だ」
翔さんはその男性を見るなり、顔をしかめました。
男性・零さんは翔さんを見た瞬間に顔色を変えました。青を通り越して白いです。
「ぎゃぁぁああ! 猫、猫ォォォオオオ!!」
「え、えぇぇぇ?!」
「ごめんねぇ、銀ちゃん。こいつ動物嫌いだからさぁ」
昴さんはニコニコと笑いながら零さんの肩を叩きます。ですが、零さんの方は収まる事なくギャーギャーとわめいています。
「かくまってくれないッスかね」
白亜さんは零さんを押しのけて、単刀直入に用件を言います。
かくまってほしいって——誰にですか?
「私は能力が鏡で心理が読める白刃さんの能力になりましたし、白刃さんは零さんの空気使いになりましたし。零さんは反閇使えるようになっちゃったし」
白亜さんはお兄ちゃんの技。
お兄ちゃんは零さんの技。
零さんは昴さんの技。
あれ? よく考えてみると——翔さんの力が出てきてないですけど——。
嫌な予感。
「ひぃぃぃぃいいやっほぉぉおおおおお!! ぎーんーちゃーん!!」
叫び声と共に紅蓮の炎が生まれました。
炎の中から出てきたのは、鎌を肩に担いだ赤い髪の女性——羅さんです。なんと、羅さんが炎の死神となってしまったようです。
羅さんはニッコリと笑いました。
「任せて! 今クソ忌々しいイケメンどもをこの世から葬るから! あ、お義兄さんは大丈夫です☆」
「止めてくださいそんな事をしたら確実に別館行きに! 【その場から動かないでください!】」
最後に言霊を使って事態を収拾しました。
危なかったです……。