コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。企画・もしも彼らが○○だったら ( No.89 )
日時: 2011/12/19 17:30
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
参照: 誰得赤ずきんww

あんず様>>

それはそれで面白そうなリクエストをありがとうございます☆
言っておきますが、山下愁は駄作者上に駄文しか書けない馬鹿ですよ? 期待はしないでくださいね?
追記:英語頑張ってください。応援する為に山下愁は立ちあがりましょう。


もしも『東翔』が『スクール水着』を着たら!!


 〜昴視点〜

 はいはい。どうもどうも、翔ちゃんの幼馴染である椎名昴君ですよ。ご存じですかね?
 翔ちゃんの小さい頃とか結構知ってるよー? でも相手は死神さんですので、何千年生きてるか分かりませんが。翔ちゃんが言うには1700年ぐらいだって。長生きー☆
 さてさて、話題は変わりましょう。
 実は先日、俺は英語の小テストで見事に悪い点数を取ってしまい、追試を受けておりました。
 もちろん翔は満点合格をして早々に帰りましたけど。他に帰ったのは喋れない癖に文法が得意な睦月。ひねくれ者だけど頭はいい方に属する悠紀。コツコツと日々勉強を重ねているつかさだった。

「あ、あいまいみーまいん……」

「椎名、それは中学1年生の文法だぞ?」

 知ってるわい。
 さてさて、地獄の補習を抜けた俺ら(俺と空華と怜悟と蒼空と蓮)は、黒影寮に帰る事にしたのだ。

「うはー。外が暗ぇ……何時だよ」

「7時」

「ご飯の時間じゃん」

 早く帰らないといけないな、と思いつつ、俺は別の事を考えていたのだ。
 そう。今日の昼に学校を抜けだしてコンビニでプリンを買っていたのだ。睦月に言って冷蔵庫の中に物質転送してもらった。結構お高いプリンだったんだよな。
 それを食べるのを楽しみにしていた。していたのだ。

「ただい、ま————」

 玄関を開けると、翔ちゃんがプリンの器を手に俺の前を通り過ぎたのだ。
 嫌な予感がして、俺はキッチンに走る。馬鹿でかい冷蔵庫を開けてみると、プリンはなかった。物質転送に失敗したのだろうか?
 いやいや、そんなはずはない。怜悟に幽霊を使って確認してもらってもちゃんと成功していた。プリンの表紙にはきちんと名前を書いておいた。
 じゃあ、あれは——?

「翔ちゃん……」

「ん、どうした?」

 幸せそうな顔でプリンをほおばる翔ちゃん。
 だから、訊いてみた。

「それ、冷蔵庫に会ったプリンだよね?」

「あったから食った。悪いか?」

「悪いわ!!」

 俺のプリンー!!
 よく見たら、名前を書いた蓋は見事に丸めて捨てられていた。
 と言う訳で、そんな翔に仕返しをする事になりました。長年の付き合いだ何だって言っても、楽しみにしていたプリンを食べられたら俺だって怒る。


 寝起きドッキリじゃないけど、朝早くから翔ちゃんの部屋に侵入しちゃう☆
 あら、案外綺麗なお部屋。黒系の家具にまとめられ、布団にくるまってる翔ちゃんは起きる気配はない。相も変わらずの可愛らしい寝顔。本棚には訳の分からない洋書がたくさん詰まっている。本好きだもんな。
 綺麗にハンガーにかけられた制服に着目した俺。素早くその制服を奪い、あるものにかえてやる。
 食べ物の恨みは怖いんだぞ。


「う、が……。眠い」

 低血圧な翔は朝に弱い。跳ねる事を知らない黒い艶やかな髪を揺らしつつ、翔はハンガーにかけられたあるものに手を伸ばす。
 それを無意識のうちに着る。

「ん?」

 何か肌に密着しているような————。
 己の体へと視線を落とすと、そこにあったのはスクール水着(女児用)を着た自分の姿が。
 サァ、と顔が青ざめていく。

「ぎゃ、ぎゃぁぁあああああああ!!」


「ぎゃ、ぎゃぁぁあああああああ!!」

 翔ちゃんの悲鳴が食堂に轟いた。
 驚いたk寮の全員は、翔ちゃんの部屋へと駆け付ける。しめしめ、気付いたな。
 銀ちゃんがドアをノックして叫ぶ。

「翔さん! 大丈夫ですか!!」

「入ってくるなビッチ! 寮の全員もだ、絶対に入ってくるんじゃねぇ!! 入ってきた奴から燃やすぞ! 睦月、瞬間移動をしようなんて考えるんじゃねぇぞ!!」

 ドアの向こうから翔ちゃんの怒鳴り声が響く。
 燃やされるのは嫌なので、全員は食堂に戻って行った。その場に残ったのは俺だけ。
 さすがに、可哀想だったかな。
 俺は自分の部屋から翔ちゃんの制服を取ってきて、ドアを軽くノックする。

「俺だよ、翔ちゃん」

「……昴か?」

 鼻をすする音と同時に、翔ちゃんの声が聞こえた。泣いてるのか……。やっぱやりすぎたか。

「開けて。悪かったよ、翔ちゃんが俺のプリンを食べちゃったから……さ」

「……」

 了承のようだ。ギィと開くと、スクール水着を着て床に座り込んでいる翔ちゃんがいた。
 黒髪は艶やかで長く、床に広がっている。大きな瞳には涙をめいっぱい溜めていて、羞恥の為か頬が少し赤い。
 嗚咽と共に、翔は言う。

「何で、こんなもの……ひっく」

「だからぁ、悪かったって。俺だって悪ノリしちゃったの。本当に申し訳ないから。でも、翔ちゃんも悪いからね。俺のプリン、勝手に食べちゃうから」

 制服を渡しつつ、俺は言う。
 翔ちゃんは涙を拭うと、小さな声で謝ってくれた。

「……こっちも、ごめん……」

「ん。そう言ってくれてうれしいよ」

「——だが」

 何だか嫌な予感。
 翔ちゃんは炎の鎌を呼び出し、スクール水着から死神ルックに着替えると、俺に刃を向けてきた。
 え、何?

「女物を用意するとはな……。テメェ、俺が女嫌いなの、1番知ってるはずだろう?」

「あ、だから翔ちゃんも悪いんでしょーが!!」

「黙れ! 地獄業火、獄炎乱舞!!」

 この野郎、明日はメイド服でも置いてやる!!


 オチなんてある訳ありませんww
 リクエストは何回でも可能ですよー☆