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第一幕　　生きる意味
　　　　　　　　1話『面倒なこと』
　　　　　side akane


「ねーあかねー、今日みんなで合コン行かない?」
「あたしはパス」
「なーんだ、残念。じゃ、あかね抜きで行こっか」
「オッケー」

「はぁ…」
今、合コンに誘われて断ったあたし、日比野あかね。
生きることにめんどくさくなってきた中学3年生の15歳。
恋することも面倒になってきた。

キーンコーンカーンコーン…

「バイバイあかねっ。今日の合コンでいいカレシ見つけてあかねに自慢してあげるからねっっ!!」
「わかったから、ばいばい実香」
今の子は、あたしを含めて4人グループのうちの1人の今井実香。
彼氏募集中らしい。

「今日帰ったらメールすっから」
「うん」
この男っぽいしゃべり方をするやつは同じく4人グループの、小学生からの友達の杉内咲月。
恋愛に興味なし。
もちろん彼氏ナシ。

「あーにゃんは、ホントに行かなくていいのぉ??」
あたしのことをあーにゃんと言う小動物みたいなこの子も4人のうちの1人、真田花音。
彼氏持ちのくせに、合コンに行くのが趣味。
このことを彼氏が知っているかは不明。

「みんな早く行きなよ。あたしはホントに行かないから」
そう言ってあたしは早足で教室を出た。
「うらやましくなっても知らないよーだ!!」
後ろから聞こえる実香の声。

面倒なんだ。
何もかも。

あたしは寄り道もせず、1直線に家に帰った。


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H23　10月　9日