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第八話『大切な何かが・・・』

「・・・・・・」　シーン・・・

もう金曜日。
こんな空気が続く中、下校時間が迫る。

「ここでみなさんにお知らせしなければいけないことがあります」
先生が急に真面目になったので、彩那達は耳を傾けた。

「先生は、来週から一週間ほど学校をお休みします」

「なんでですか?」

「あなたたちのことが心配で、ちょっと体調が悪くて、休養をとることになったんです」


みんなは考える。
『最近どうしてこんな空気が続くのか』

どうしてなのか分かっているつもりだった。
でも、今になって、、、分からない・・・

「では、先生からはこれだけです」

・・先生。ごめん・・・・

「先生!心配しないでください!!!」
智也が大声で叫んだ。

「俺たち、本当はこんな空気を作りたくないんです!!!」
「でも、最近先生が元気ないから、静かにしてようって僕は思ってて・・・」

「「そうなんです!!!!!」」

やっと気づいた気がした。
智也はちゃんと分かってたんだな・・・

「そうだったのね・・・、先生がいけなかったんだわ」
「・・・」

「よっし!!!、元気になってきたぁ!!!」

「「ハヤっ」」

でもよかった〜、先生元気に?なって。


こうして次の週、先生は元気に笑顔で授業をしてくれたのだった。
そして、クラスの変な空気も消えたのであった。。。