コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕はもう、2度と空は飛ばない ( No.5 )
- 日時: 2011/11/02 21:41
- 名前: サンマ (ID: TjNkg5uO)
翌日。
グリフォンは朝早くに目覚めてしまった。
「・・・まだ5時かよ。」
とりあえず、パソコンを起動させる。
パソコンといっても、腕時計のような小さなものだ。
画面を見る、と言うよりは直接脳にイメージが伝わってくる。
「今日は・・・ああ、魔法の日か。」
天空世界の5大祝日の一つ、魔法の日。
偉大なる魔法使い、アレキサンダー・ウィットが誕生し、そのぴったり80年後に没した日だ。
「はぁ。2度寝、するか?」
そして、眠りについた。
「ヤベ!今何時?」
急いで時計を見る。
[07:34]
「あぶねー。」
そして、リビングへ。
7時にしては明るいと思い、リビングの時計を見る。
[09:02]
「うわあああああああああああああああ!!」
家を出て、急いで学校へ向かう。
幸い、まだ校長先生は来てなかった。
「はぁ、はぁ。あ、あぶねぇ・・・」
数分後、大きなスカイ・シップが学校に現れた。
「おお、グリフォン君。待ったかの?」
「いえ。今ついた所です。」
「うむ。そうか。おお、これがワシのスカイ・シップじゃ。だが、これを使うには【スカイ・シップ乗船許可証】の【コア】が必要じゃぞ?」
「持っています。これ。」
グリフォンはポケットから【コア】を取り出した。
「おお!もう登録してあるのか。はやいのう。とりあえず、中に入りなさい。」
校長とグリフォンは一緒にスカイ・シップへ入った。
「【コア】を登録するぞ。いいな?今からこの船は君のものとなる。」
「お願いします。」
コアを、丸い球体の部分にはめ込む。
画面には、「認証中」という文字が並んでいる。
そして、「認証成功。この船はただいまより、【グリフォン=エヴァンス】の物となります。」と画面に出た。
「ふう、認証成功じゃな。これで、おぬしがこの船の所有者じゃ。」
「・・・いいんですか?船。」
「ああ、かまわん。使わんしな。」
「ありがとうございます。」
「グリフォン君の両親は認めてくれているのか?」
「・・・・・・両親は・・・死にました。」
「ほ、本当か・・・・・・それはすまなかった。」
「いえ、いいんです。両親は僕に目標をくれました。」
「目標?」
「ええ。両親は、【カイトメフィア】を倒そうと頑張りました。ですが、武器を一式そろえた時、スカイ・シップの衝突事故で・・・」
「だから、おぬしがその【カイトメフィア】を倒そうと。」
「そうです。」
校長は深刻そうな顔をした。
そして、もう一度グリフォンを見た。
「君をここの教授にしたい。首を長くして待っているよ。」
「ありがとうございます。」
そして、グリフォンはスカイ・シップに乗り込み、発進させた。