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- Re: キミの隣 ( No.3 )
- 日時: 2011/11/02 18:15
- 名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)
第一話
ここはとある学校の屋上。
そこに二人の少年少女が向かい合っていた。
「(伝えるんだ、この思いを…)
晴希くん、わッ私、晴希くんのことが……好きですッ!!」
伝えれた?伝えられた…
って、安心しちゃダメだ…大切なのはこれからなんだから…
「桜坂、俺…」
早く言ってよっ!
「お前の気持ちはうれしい。でも、俺は、城崎のことが好きなんだ…」
えっ。
そうだったの?
晴希くんは美玲のことが好きなの?
「そっか、美玲のことが好きなんだね…」
今すぐ泣きたいッ、でも、
「桜坂…」
「私に協力できることなら協力するよ!」
「えっ」
「だって、私たち"友達"でしょ?」
「…ありがとな…」
優しく笑う彼。
もう笑わないでよ…
こんなにも悲しいのに…
「私、今日用事が在ったんだった!ごめん私帰るね!」
走り去るようにここから立ち去った。
そのときにもう私の頬には涙が流れていた。
一旦教室に戻って鞄を取りに行った。
幸い誰も居なかったから泣いていたのは見られなかった。
そして私は、近くの高台に行った。
そこで私は一人で泣いていた。
あの時彼に言った言葉、
"私たち、友達でしょ?"
私は、友達という立場を利用しようとしているんだ。
たとえ、彼が私の事が好きでも何でも無くても、彼の近くに、
彼の隣に居たかっただけなんだ…笑顔を見ていたかったんだ…
でも、美玲は_________________
「私って最低だな…」
他人の不幸を喜ぶなんて…
もう、このことを考えるのはやめよう…
辛くなちゃうよ…
明日もいつもどうりに行かないと
私らしくないって怒られるな、美玲に。
でも、今日ぐらいは思いっきり泣こう…
でないと、辛くておかしくなりそうだよ……
「うぁあああああああああああぁぁぁ……」
声が枯れるまで泣き続けた。
* * *
ふぅ。
ちなみに最初の二行は作者視点みたいなのでそれ以降からは
雷瑠視点です^^