コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: バカ執事!! ( No.30 )
- 日時: 2011/11/18 22:17
- 名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)
第三章「ライバル」#1
「桜ー、今日は屋上で食べない?お弁当」
昼休み。
瞳が話しかけてきた。
「ごめん。今日は購買なんだ」
実は、智歳が風邪でお休み。
一応ね、うちの執事は私の家で住んでるんだけど、パパもママも出張中。
つ・ま・り、私が看病をしなくてはならない。
「ふーん。残念。じゃ、明日ね」
瞳と分かれて、購買室へ向かった。
えーっと、確か購買機とか言う奴で食券?を買うんだっけ。
なんと私。購買室初めてです。
もう、遊園地並みに分からない。
「あ、会長!今日は購買なんですか??」
ウワッ!出たよ。『花野 華』!!
ぶりっ子で、自慢屋で学校一番の嫌われ者。
「か、会長を呼ばないでよ!私は桜!!」
「でも、生徒会長じゃないですか」
うざい……。
「確かに私は生徒会長。でもね、私には『一条 桜』っていうれっきとした名前があるのよ!!」
「でもー」
うるさい!黙れ〜。
「あ、そうだわ!購買機の使い方教えてよ」
「え?良いですよ。でも、その代わり……会長と呼ばせてくださーい」
しつこい……
「じゃあもう良いわ。ほかの人に聞くから」
「あぁ!待って!会長と呼びませんから!!」
私は伸ばしかけた足を戻した。
最初っからそうすればいいのよ。
「えーっと、まずお金を入れる」
私は言われたとおりに千円札を購買機に入れる。
すると、赤いランプがついた。
「この赤いランプがついているところを選べます。千円札なら全部ですね」
「そうね……じゃあ、サンドイッチにしようかなぁ」
私は『サンドイッチ』と書かれた板の下を押す。
そうしたら、下からパラ……と一枚の紙が落ちてきた。
「これが食券と呼ばれているものです。これを、あそこの受付へもっていくと選んだ商品がもらえるんで」
「そうなの?べんりねぇ〜。じゃ、ありがとね」
そういうと、華に背を向けた。
「あ、私のことさ、もう会長って呼んでも良いから」
「やったー!!」
フッ。無邪気な奴。