コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: バカ執事!! ( No.34 )
- 日時: 2011/11/19 21:24
- 名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)
第三章「ライバル」#5
「よーっす!かーいちょー」
「っ……!花野華!会長とよんでいいとは言ったが!伸ばしていいとは言ってない!」
「キャッ……」
え?かわいい声……。て、瑠流さん!?
「な、何で二人が一緒に?」
「あぁ、それはあたし等、イトコだから!」
い、イトコ?こんな、可愛い子が??華の?
有り得ない!
「あ!今、失礼な想像してたでしょ!!」
「し、してないよ!」
私は全力で手を振る。
「クスクス……お二人とも、面白いですね」
……。
…………………………。
「あ、いいこと教えてあげる。会長にはね、カッコいいおにいちゃんがいるんだよ!彼氏、募集してたでしょ?」
「え?でも、桜さんのお兄さんってことは年上じゃ……」
いやいや、同い年です!なんて、言える分けないか。
「て、いうか、なに人の兄弟紹介してんだよ!」
ゴツンと華の頭をぶつ。
「ともかく、今日さ、会長の家遊びにいこ!」
「え!?」
人の話、聞いてねぇな!
* * *
そんなこんなで放課後——
「こっこっが、会長の家〜」
「うわぁ、大きいですねぇ……」
「そ、そうかな?」
わぁ〜ん、智歳〜。
って、私たち、大ゲンカしてたんだっけ?
「ただいま〜」
家の玄関を開けて中に入る。
「遅い……って、またお客さん?」
わ、もう元気になってる。
まぁ、朝は一応休ませただけだしなぁ〜。
しかも、自然に仲直り?
「コンニチワ!またまた、お邪魔させてもらいまぁす」
「は、始めまして!あ、あの、こい、いたっ!か、噛んじゃったー」
だ、大丈夫!?
「あ、桜。食堂の方にサラダとか用意してあるから適当に食っとけ」
……私ってさ、一応こいつの主だよね?
なんかタメ口が当たり前になってるんだけど。
「食堂なんてあるのぉ〜!?すっごーい!!」
「確かに、すごいですね」
そうかな??
「あ、あの、お名前はなんていうんですか?」
「あぁ、智夏だよ」
「へぇ〜」
もぅ、どうにでもなぁれ〜。
「桜、ちょっといいか?」
「? いいけど……」
華達を見ると、いいよ、って言ってる。
じゃあ、いっかな?
「なに?」
「あのさ、最近人連れ込みすぎ。面倒くさいじゃん」
ムカッ
「なによ、いいじゃん。私の勝手でしょ!」
「そうじゃなくて、」
? なによ。
「人がいたら、その……ふ、その……」
「?? はっきり言いなさいよ」
「だから!二人で……——」
「みぃーつけた!もう、かいちょー!!全部食べちゃうよー」
ムカッ、いいところだったでしょ!?いま、どう考えても!!
こんの華〜!!
「桜さん!あの、少し……いいですか?」
「え?」
今度は、瑠流??
「わ、私、智夏さんを、好きになってしまったかもです!!」
「え?」
ていうか、そんなにあってないよね?
「なんていうか、ひ、一目惚れ!してしまいました……」
……。
はぁ〜〜!!!!?
これが、波乱の恋の幕開け。