コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: バカ執事!! ( No.35 )
- 日時: 2011/11/20 19:44
- 名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)
- 参照: 読む人はぁ、気を付けて!!
第三章「ライバル」#6 ☆智歳☆
つまらない。
あーーーーーー!!つまらないつまらないつまらない!!
もう、つまらない!!
風邪引くわ、桜が最近人連れてくるわ。
もー!!つまらない!!
あーぁ、おかげで二人きりになれないじゃないか。
って、俺何考えてんだ……。うわー、恥ずかし!
でも、つまらないのは本当だしなぁ〜。
「桜、ちょっといいか?」
そういって呼び出すと、ムスッとした顔をしてついてくる。
「あのさ、最近人連れ込みすぎ。面倒くさいじゃん」
うーん、これもウソじゃないけど……ちょい、違うよな。
「なによ、いいじゃん。私の勝手でしょ!」
確かにそうだけど……
「そうじゃなくて、」
うわぁ、顔だけで言ってること分かる。
「人がいたら、その……ふ、その……」
予想以上にテンパるな、これ。
「?? はっきり言いなさいよ」
「だから!二人で……——」
「みぃーつけた!もう、かいちょー!!全部食べちゃうよー」
……花野華ぁ!!あー、うわさには聞いていたが、ここまでウザイとは……。
* * *
夜。桜の部屋に入った。
「なぁ、桜。ちょっといいか?」
「プッ。昼と同じセリフ」
ムカッ。じゃ無くて。
「そうか?でさ、昼の続きだけど……——」
それまで笑顔だった桜。でも、この話に入ると眉間にしわを寄せた。
「だから、私の勝手じゃない」
「俺は!桜と二人きりでいたいんだよ!」
ウッ。言えたけど、きつかったか?
「なによ!それだけ?そんな理由で友達追い出さないでよ!」
「そんな理由とはなんだよ!大体、人の気持ちも考えろよな!!」
また、結局言い争いになる。
はぁ、だめだ。すれ違ってばっかり。
「ごめん。じゃあ——」
そういって、部屋から出ようとすると、
ギュッと、低いところからしがみつかれた。
「さ、桜?」
「いっつも、言いたいことだけ言って出て行くの?私の声、いつも掻き消して。私の意見も聞きなさいよ!バカ執事」
ば、か……執事。
そういえば、俺のことを始め、「バカ執事」って呼んでたっけ?
機嫌のいいときだけ……って、コイツ、機嫌いいの?
「あのね、そう思ってるの、アンタだけじゃないから。わ、私だって……二人でいたいよ……」
え……。
マジ!?現実??
「あぁ、もう!何なのよ!!はぁ、って!か、勘違いしないでよね!今日は!今日、たまたま思っただけなんだから!!」
ふっ……。
「そーかよ……」
俺は、気づかれないように、チュッとでこにキスをして部屋をでた。
「って、俺はなにしてんだよ……」
はぁ、無意識って怖い……——。
- Re: バカ執事!! ( No.36 )
- 日時: 2011/11/20 20:11
- 名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)
- 参照: 恋愛小説って、難しいですね。だれか!文才のうりょくをぉ!!
(6話の続きです)☆桜☆
アイツ〜わざとキスを!
こんのバカ執事がぁ!!
「……桜。ちょっと、付き合ってくれない?」
珍しく瞳がおびえた表情で私を呼び出した。
と、言うわけで屋上。
冷える屋上。あの厨房より寒い。
「……見ちゃったの」
「え?」
何言ってるんだろう?見たって、何を?
「ひと……」
「智歳さんを……男……だったんだ?」
「え……??」
瞳が、どうしてその事……。
「私、どうして智歳さんが休み時間になったら消えるか、気になったの」
それで、あとをつけたら旧館の男子トイレに入って行ったんだって……。
「あ、瞳……そのことは——」
「ナイスだわ!智歳くん!!」
……は?
「だって、お嬢様のために女子高にまで潜入するその勇気!素敵よ。ていうか、色々萌え要素が沢山!!」
はぁ……。
「なーんてね。ま、二人ともそれでいいならいいんじゃない?私はそれでいいけど」
「ひとみー!!」
親友最高!!
「あと、もう一つ気づいたんだ」
「ん?」
「やっぱ、教えない。自分で気づきたいでしょ?」
えー!最近瞳ってもったいぶるー。
「ふっ。ニブチンが。智歳くんも桜のこと好きだと思うけどなぁ……」
そういって、ポケットから瞳は紙切れをだした。
そこへ、桜は、
「なに?なんて?しかも、何それ?」
瞳は、「しーらない」そういって屋上を出て行った。
なによ……。
——ホントは、気づいてたのかもしれない。でも、真実を知るのが怖かった。だから……私は——