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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: バカ執事!! ( No.37 )
- 日時: 2011/11/21 20:05
- 名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)
第三章「ライバル」#7 ☆瑠流☆
私は、ある事に気づいた。
桜さんは、智歳さんのことを好きだって事を。
もう一つ……
「ルル??先行くよー??」
華さんが話しかけてきた。
「あ、待ってくださーい!」
私は荷物を抱えると華さんを追いかける。
「遅いよー」
「ごめんなさい……」
そして、アレコレしゃべっていた。
* * *
「桜さん!少しいいですか?」
「え……。いいけど」
戸惑っている。だって、朝、桜さんの靴箱に『果たし状』を入れたから。
——桜さん、私は好きな人を勝ち取るためなら何でもして見せます。
「いいですか?桜さん、勝負の内容は百メートル走です」
「え?ひゃ、百メートル!?せめて、八十メートルにしない?」
……。予想外。まさか、長さを減らして勝負なんて……。
私は、桜さんが走れないのを知っている。
でも……なにが起こるかなんて知らなかった……。
八十メートルなら大丈夫なのかな?
「まぁ、八十メートルでいいですよ」
「ありがとう」
……。天使の微笑み……。
「それでは、行きますよ。よーい、スタート!」
思いっきり走り出した。
スタートダッシュはうまくいった、隣はいない……
え!?わ、私についてこれるの??
これまた、予想外。走ってなかったんじゃ……。
あ、しまった!
走るスピードを緩めてしまった……。
「やった……」
「桜さん!」
ゴールを走りきった途端にバタリと倒れてしまった。
「桜さん?桜さん!」
……どうしよう。
私、どうすれば……。
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