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Re: バカ執事!! ( No.41 )
日時: 2011/11/24 20:08
名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)

第四章「ラブ?」#2
あぁ、眠れない……。

目だけでも瞑っていようかな……。

ゴロンと横になって、目を瞑る。

そのとき、ガチャリとドアが開いた。
……智歳??

そう思ったけど、すぐに私は夢の中に落ちていってしまった……——。

*   *   *

次の日、私の顔はスッキリしていて気持ちがよかった。

「……今日も機嫌がよさそうね」
「そお?べっつにー」
「じゃ、いい」

……。

学校も、なんとなく過ごして、終わった。

*   *   *

そして、今日で最終日!

(結構、キツかったかも……)

『しゃべれないことが苦痛で、仕方なかった……——』
私の頭に、あの小説の一文が流れる。

……私の気持ちとぴったり重なる……。
目の前に智歳がいると、ずっと、ずーっと一緒にいたくなってたまらない。苦しかった。

「桜!今日は、何食べたい?」
「わっ!ち、智歳か。そうだなぁ……智歳スペシャルがいい!」

智歳スペシャルとは……智歳が料理の腕をふるいにふるって作る最高メニュー。
めったに作ってはくれない。

「……いいよ」
「うそ!?やったー!!」
「その代わり!」

え?
これって、リアルなぬか喜びじゃ……。

「どうして、ずっと俺を避けていたのか聞かせろ」
「…… いいよ」

承諾して、智歳はやっと笑顔になった。

……私が一番辛いのは、智歳の笑っていない顔を見ることだよ……。