コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 初恋の唄 ( No.10 )
- 日時: 2011/12/26 21:11
- 名前: 凛華 (ID: HM2TJJeN)
6話 雨の陸上大会
美羽は100m走とリレーにでる。
律は、またしても理央と一緒に居たいため、理央と同じ高跳びとハードルにでる。
「じゃあ律、100mそろそろだから行くね。」
「うん。いってらっしゃい、頑張って」
「うん」
美羽は100m召集場所へ行った。
そこには架翔にべったりの女子。
こいつらには負けたくない、そう思った美羽。
美羽は昔から足が速かったので、走るのは得意だ。
ついに美羽の出番。
「……位置について、よーい、」
パンっ
ピストルの音が響き渡った。
美羽は最高速度で走った。もちろん結果は1位。
次にすぐリレーがあるため準備に向かった。
その頃架翔達は……
「あいつ、意外と足速いんだな」
架翔も美羽の事が気になっていた。
架翔の周りに居る女子達に笑顔が切ないなんて1回も言われたことがないからだ。
しかし、こんなくだらない理由を話してしまったら拒絶されると思い、美羽を避けている架翔。
一方…理央と律はとっても仲良くなり、二人とも楽しそうに話している。
そして、リレーが始まった。
美羽はアンカーだ。
「彗頑張れ!!」
第3走者を必死に応援する美羽。
そしてついにバトンが美羽にわたった。
パシッ
「ハッハッ……」
美羽達のチームは余裕で1位だった。
しかし、走っている人のほうを見ると……途中で転んだのか男子におんぶされている女子がいた。
その男子は架翔だった。
美羽は思わずチームの子に聞いた
「ねぇねぇ、架翔って彼女居るの?」
「あぁ!!いるよ。彼女うらやましいなぁ」
「そうなんだ……」
自分も転べばよかったのになど最悪な事しか思い浮かばない美羽。
漫画や小説のようには上手くいかない人生
「どうせなら、喜劇の主人公がよかった……」
そう呟いた美羽。
天気は晴れなのに美羽の心は土砂降りの雨が降っているようだった……
★予告★
架翔に彼女がいる事をしった美羽はますます恋がしたくなくなる。
そんな時、美羽が部屋を片づけているとあるCDが見つかる。
それは、歌手の姫野さやかが歌っているものだった。
それを聞いて美羽は大切なことに気づく。