コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 初恋の唄 ( No.11 )
- 日時: 2011/12/27 20:23
- 名前: 凛華 (ID: Z807Ua8T)
7話 私だけのメロディー
今日は学校が休みだ。
美羽は部屋の片づけをしていた。
「美ー羽!ゴミ袋持って行きなさい!」
「はーい。今行く……」
明美が下から美羽を呼ぶ。
ゴミ袋を受け取った美羽は自分の部屋へかえる。
「よーし、ここのCDケースとかから始めるか」
美羽がCDケースを片づけていると…
姫野さやかのアルバムがあった。
「さやかちゃん……」
そう、美羽は姫野さやかの大ファンだった。
姫野さやかは、アイドルを早くも引退してしまったが、さやか自身が作曲した曲は心に響くと人気なアイドルだった。
「♪〜〜♪〜♪。懐かしいなぁ。買ったころは毎日聞いてたっけ」
「恋は絶対世界を救うっ!懐かしぃ」
美羽は、『恋は絶対世界を救うっ!』という曲が好きだった。
「私はあなたと出会えて幸せだったよ
あなたは私と出会えて幸せだった?
私はあなたに愛してもらえてうれしかったよ
あなたは私に愛されてうれしかった?
こう思えるのはあなたのおかげ
でも…私には恋をする意味が分からない
あなたは教えてくれた
好き、愛してる、所詮口で言うだけ
私はそう呟いた
でも…あなたは私を見離したりなんかしなかった
私は気付いた
恋は心を救うっ!恋は私を救ったっ!
お願いっ今までごめんね彼まで届け
恋は幸せを呼ぶっ!恋は私を救うっ!
お願いっありがとう彼まで届け
恋は世界を絶対救うっ!♪」
「すごっ!全部歌詞覚えてるよ」
「……恋は絶対世界を救うかぁ、私って恋をするのが怖くて逃げてたのかな?」
やっと自分の気持ちに素直になった美羽
急いで親友の律に連絡する
「もしもし…律!急いで◎駅ビル地下のカフェに来て」
美羽は律に早く謝らなくてはならないと思い電話をした。
「アイスカフェオレ1つください」
「はい!かしこまりました」
律が来るのを待っている間美羽は、切ない笑顔を浮かばせていた架翔の事を考えていた
「切ない顔するのには訳があるはずなのに……知らないに等しい人にそんなこと言われちゃね」
「……美羽?どうしたのっ!」
「律ッゴメンっゴメン本当にゴメンっゴメン」
「美羽!!落ち着いて!」
美羽は律の顔を見た瞬間に泣き出して
すべてをうちあけた