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Re: 初恋の唄 ( No.8 )
日時: 2011/12/25 14:33
名前: 凛華 (ID: Kw9a5dyG)

4話 切ない笑顔



キーンコーンカーンコーン

やっと学級活動が終わり、次は英語だ


「ねぇねぇ美羽!次ってさ英語だよね!」

「うん、そうだけど……」


やけに興奮気味の律。いつもサバサバしていて「勉強いやだー!」と言っている律からは想像できない


「だって…だって……英語は理央君が好きな教科だよ!理央君が好きなも のはあたしも好き!」

1日も経っていないのに変わってしまった親友


「あはは。律、ごめんトイレ行ってくるね」

「うん。いってらしゃい」


やっぱり恋なんて必要ないんだ

恋は人を変えてしまう……


バチっ


また美羽の悪い癖がでた。考え事をすると周りが分からなくなる。

そして今回はその数100倍最悪だった


それは……


「お前どこ見てんだ?のぞきかよ。」

「……なっ///ちッ違う。ちょうど視界に入っちゃったの」

「怪しい……」

「本当だって//////」


男便にいた架翔と目が合ってしまったからだ。

架翔は手を洗っていたところだったからよかったものの

おかげで美羽の顔は真っ赤だ


「……」

「おーい美羽!」

「何!?」

「お前ビックリしすぎ。あはは」

「わっ笑わないでよ///」


美羽は最初のうちは照れていて気付かなかったが、架翔がまたあの笑い方をしていることに気付いた。

「なんでそんなに悲しい顔するの?(ボソッ」

「ん?なんか言ったか?」

「なんでっなんでそんなに切なく笑うの」


美羽はついに聞いてしまった。

美羽の言った言葉に架翔はビックリしていて、でも、切ない笑顔を絶やす事はなかった。

「……俺はフツーに笑ってるよ。じゃあな」


そう言って架翔は去って行った

美羽はどうしても架翔の言葉が信じられなかった

そして切ない顔で笑う架翔が頭の中から離れなかった


「どうしてっどうして頭から離れないの?」


でも、美羽は律にはこのことを言わなかった。

それは恋だと言われるのが怖かったからだ。




★予告★


美羽が架翔にあの事を言った後から、架翔は美羽をさけるようになった。

そして、初めての学校行事「陸上大会」

果たして、架翔と美羽は元の関係に戻れるのか?