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- Re: だから、コイをしようッ@恋@(短編集)◆今切な系です ( No.46 )
- 日時: 2011/11/23 11:24
- 名前: 初音カノン☆ (ID: G5Z6Lx0v)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
家で…あれで良かった、と心に言いつける。
猛君が好きなのに変わりはないけれど、猛クンが好きだからこそ
猛クンの恋は叶って欲しい……・・・。
なのに、涙が止まらないのは何でだろう?
ベットの中で布団に絡まり、ただ泣く事しか出来なかった。
------〜〜♪
メールの着信音が聞こえる。多分…アイだと思うな。アイは何も知らないから怒っているんだろう。
携帯をとって見ると、『アイ』と書いてあった。
------〜〜♪
また着信。今度もアイからかな?と思ってみると、今度は雅兄からのモノだった。雅兄っていうのは…お隣に住んでいる、優しいお兄ちゃん的存在の人。イケメンで人気も高い。
『お前、昨日ずぶぬれで帰っただろ?何かあったの?』
み…見られてたんだ…。雅兄は優しいと共に、私の事は何でも分かるんじゃないかって言うぐらい勘が良いのだ。
「傘忘れたちゃった(笑)心配かけてゴメン☆」
一応返信した
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ルルルル♪ルルルル♪
リズミカルになる時計のアラーム……って!もう朝?
起きあがろうとするのに、体が思うように起きられない。
…まさか…と思い、おでこを触ると熱い気がした。
ーーーはは、39度もあるじゃん。
これはヤバイな、今日は行きたかった。アイに変な勘違いされると思うし。でも母さんに伝えると、あっけなく駄目だと言われた。
寝るか。
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物音がしたと思い、目を開けると…
「雅兄!?どしたのっっ?」
「お前が熱出したって言うから……お見舞い。」
やっぱり優しいな、雅兄は。これでイケメンだからファンも絶えないよね、こりゃぁ。因みにファンクラブ有るらしい。雅兄の友達の美由紀さんに聞いた話。
「で、何かあったんでしょ?」
はは、鋭いって。いつもこう。何故か誰も分からないのに、雅兄だけは理解していてくれるんだ。ありがと、雅兄ッ
「ううん、大丈夫。昨日は焦ったよ!土砂降りだったし。」
「昨日さ、泣いてなかった?」
「……泣いてる訳、無いじゃ……」
最後まで言う前に、涙が溢れる…。何で、だろ…う。
「ぐず、ぐす…ぅ。」
鼻水まで出そう…と思ったときに、雅兄が体を抱き寄せる。
「もう…言わなくていい。でも、泣くのを我慢はするな…。」
私は…雅兄の胸で泣いて、泣いて、泣いた。