コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

運命☆改革 ( No.14 )
日時: 2012/05/29 21:08
名前: みお (ID: VEcYwvKo)


「つまり…さ,未来の俺は紅の姫と…」
「えぇ,あたくしは紅音殿を愛しております」

そんな…急に言われても…。
大体,俺,亜華羽のこと…諦めきれてないし…。

「失礼な事かもしれないけど…紅の姫って誰なんですか??」

その瞬間,それまで微笑んでいた紅の姫の恐ろしく黒い瞳が揺れた。

「…知りたい…そうおっしゃるのですね??」

ゴクッ———————。

緊張が走る。
俺は目で合図した。

「あたくしの名は………——っと,吼弼は聞いたらいけないわ」
「ももも,もちろん承知です,姫」

コイツ,こっそり聞こうとしてたな。

紅の姫は吼弼を追い払い,俺の方を向いた。
それと同時に,黒髪が無防備に舞う。

紅の姫の瞳が俺をとらえている事は分かる。
だけど,目を合わせたらそのブラックホールに吸い込まれそうだ。

「こちらを向いてくださらない??」

反射的に視線を上げた。
吸い込まれる。
黒い瞳に。

「あたくしの名は————