コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

運命☆改革 ( No.21 )
日時: 2012/06/16 08:22
名前: みお (ID: VEcYwvKo)


ざあああああ————。

雨。俺が嫌いな天気,雨。


吼弼が俺の家に来てから丸2日がたった。
俺は,この吼弼という物体の正体がいまだに理解できない。


それは,吼弼が来て,髪を切った夜のこと—。


「おい,風呂。案内すっから入ってきて」
「風呂ッ!?!?っはい…」

風呂が嫌いなのか,吼弼はしぶしぶという感じで俺の後ろをつけてきた。

「タオルここに置いておくから…な…吼弼?」

着物を脱いでいた吼弼のケツのあたりに,何か見えた。
白い。

「え?しっぽ?」

ふっさふさのしっぽ。

「ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!」

俺が叫んだのは言うまでもない。


「申し遅れましたが,私の血,どこからか犬の血が入っているのでござ
います」

まさか,so●tba●kみたいなことが実現したのかっ!?!?
未来は…危ない。

「そのため…嗅覚も鋭い方かと…あ,今日の夕飯はロールキャベツですね?」

「どんなニオイだ!」

またつっこんでしまったじゃねーかよ!

それだけじゃない。
その後,脱衣所にちょうどゴキちゃんが出た。

「うわっ!」
「紅音どの,コヤツは…こうすればいいのです」

そう言うと,吼弼は無表情(若干怖い)でゴキちゃんを鷲掴みし,窓を豪快に開けた。ゴキちゃんは飛んで行った。

「わあ☆」

俺はただ意味のない声をだし,見て見ぬふりをして脱衣所を出た———。




「きゅーん」

吼弼が鳴いた。

この未来の状況はヤバすぎる。
俺がどうやってでも,変えなければ。

「あ,また出たな」

俺の部屋にゴキちゃんがいた。

吼弼とゴキちゃんの格闘を目の隅で見ながら,俺は運命を変える方法を考える。