コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

運命☆改革 ( No.27 )
日時: 2012/06/23 14:45
名前: みお (ID: VEcYwvKo)


「うんめいかいかく…?」
「はい!左様で」

吼弼は手のひらに『運』『命』『☆』『改』『革』と書いて見せた。
☆…?

「☆はいるのか?」
「えぇ,私も何故なのかはしりませんが」

☆が妙に気になる。
要らなくないか!?

「で…何だ,その運命☆改革ってのは?」

俺が聞いたとたん,吼弼が明らさまに嫌そうな顔をした。
…この話,長くなるんだな。

「紅音殿は,この世界に『時の番人』が居るのをご存じですか?」

「知らねーよ!」

「…まぁ,『時の番人』が居るんです。12体いるのですが,それらは『子の刻』から『亥の刻』までの時間を2時間ずつ交代で支配しています」

ふむふむ。
つまり,例えば『子の刻』であるPM12:00〜AM1:00までを,その『時の番人』とやらのうちの一体が支配しているって訳?

「左様でございます」
「え?」
「紅音殿は思っていることを表情に出しすぎです。もう少し気を付けられて…」
「余計なお世話だ」

克稀にも言われたな。
その前に吼弼も分かりやすいけどな?

「早く,続きを」
「はい。簡単に申し上げると,その番人を呼び出して契約を結べば,その番人が支配している時刻の未来が解放されるのです」
「よく分からないんだけど」

番人を呼び出す?
契約を結ぶ?
未来を…解放?


『まぁ,それが無理なら,紅音殿でも…。』
そのために,俺は能力(いまだに自覚がない)があるっていうのか?


「ごめん…吼弼,一つずつ説明してくれ」
「承知で。何からお話ししましょうか…」

頼りなさそうな吼弼をよそに,俺はさっき吼弼が言ったことを自分なりに整理してみたり考えたりしてみた。