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運命☆改革 ( No.42 )
日時: 2012/07/16 19:52
名前: みお (ID: VEcYwvKo)


「おい、おい吼弼」

俺が学校から帰ると、吼弼は寝ていた。

「ひゃ…おかえりなさいませえー…紅音どのおー…」
「家にいるなら家事くらいしてくれ」

吼弼は学校に行っていない。
その訳は、こうだった。



「吼弼、学校行くか?」
「え…人間の学校など…まあ、紅音殿を守るためなら…あ、そうですよ、私、数学しかできませんよ?」

うん?

「じゃあ吼弼クンに問題です。太陽が昇る方角は?」
「姫がいる限り、どこからでも昇る…でしょ?」

…。

「平安京がつくられた年は?」
「私が知っているのは、姫の誕生日、寝返り記念日、ハイハイ記念日、一人でスプーン握れたよ記念日———」


…………。


「分かった、学校には行かなくていい」

吼弼は何故!?という顔をしていた。
こいつは家事担当だ。

「姫は、学校にいかれるのですかね…?」

最近姫トークが減ってきたと思ったが…。
やっぱり吼弼の頭の中は姫だらけか。

「もう、いいよ」




俺は、こいつのためにも、こいつを学校にやってはいけない。
それが、理由。


ここのところ、吼弼はやる気0だ。
家事もいい感じにサボっているし、運命☆改革も吼弼に断られてから1、2週間たつ。


こいつ…な…

イライラする気持ちを抑え、明日こそは、運命☆改革をすると心に誓った。