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運命☆改革 《参照200有難うございます!》 ( No.44 )
日時: 2012/08/02 21:29
名前: みお (ID: VEcYwvKo)


「あ…こ、んばんは」

俺はおそるおそる番人を見た。
それにしてもちっちぇー。

「条件が知りたいのであろう?」

小さな番人は言った。
着物を優雅に着こなす姿は、まるで紅の姫のようだ。
綺麗な顔立ちの奥に、刺々しいオーラがある。

番人は肩でそろえられた髪をそっと揺らす。

「ハイ、ソウデス、その通りでス」

「その前に、そなたの名前を申せ」

「三瀬紅音でス」

「三瀬…か、久々じゃのう。よかろう、私の名は蓮巳じゃ」

蓮巳と名乗った小さな番人は、俺の顔をまじまじと見た。
多分、じじぃに重ねてみてるんだと思う。

昔のじじぃの顔は知らないが、似ていたら困る。
俺も、ハゲの道を歩むことになってしまうからな。


「あの、蓮巳サン、条件———」
「そなたな、番人にサンなど付けおって。呼び捨てでいいじゃろう?そうでもないと、そなたの地位が定まらんぞ」

「…はぁ」

「物わかりの悪い男じゃのう。まぁ良い。私は一刻も早く楽しみたいのじゃ」

「…はぁ?」

「私を笑わせること、それが条件」