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運命☆改革 【ファンタジー*コメ・アドバイス求む!】 ( No.52 )
日時: 2012/10/11 20:19
名前: みお (ID: VEcYwvKo)



「……」
「ははっ,どうしたんですかー,そんなに固まって♪」


吼弼は首を傾げながら笑っている。
悪魔だ。

少しくせのある黒い髪+ルックスSSのface+花柄のエプロン+笑顔=悪魔……だ。

「今日は家政婦吼弼が紅音殿に付きまとい,ご看病をさせていただきます」

洗濯物を畳みながら吼弼は言う。
突っ込みどころは多々あるが,俺は時々,吼弼には敵わないと思ってしまったりする。

……それはそれで何か悔しいが。




「はい,どーも」
「あ,申し訳ないんですが,この洗濯物一式,紅音殿の物ですので…持って行ってくださいますか?」


さっきまで『家政婦』だとか『ご看病』だとかいう言葉を言っていた口とは思えない言葉が出る。


「……はいはい」


そして,また俺は敵わないな,と思う。
と同時に,悪魔な一面も,子犬の一面も兼ね備える吼弼をちょっと好きになったりもする。


……あ,俺はそういうつもりで言ってないからな?

あと,この小説もそういう話じゃないからな?