コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 【キャラを】彼女たちの日常は。【募集中】 ( No.7 )
日時: 2011/12/04 13:59
名前: 広瀬楓 (ID: teK4XYo.)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

2話〔彼女は②〕

ギィと部室の扉が開いた。入ってきたのは長身のこれまた女性。こんな中、男子生徒なんて入ったらハーレム状態だ。入ってきた女性はスタイル良し、顔良しの超絶美人。ただ、この人…。

「おぉ、来たかー。海外留学お疲れ、ハル。」
「あ、ミナだ。お久しぶり〜。」
部長ことミナミをミナと呼ぶこの人物は、ミナミの方へ歩み寄って行った…はず。若干千鳥足で向かっていった彼女はふらふらーふらふらー。

…っがん!!

鈍い音がする。音のした方を見ると歩み寄って行ったはずの彼女が本棚の角で足をぶつけていたのだ。うずくまって足をさする。
「おーい。大丈夫か?」
ミナミがそっちの方を見ると、彼女はすくっと立ちあがった。
「大丈夫だ。」

…そう、この人自分の失敗ドジに気づいていないのだ。ミナミの天然ぶりよりもっとすごいものになっている。彼女の名前は「浅風遥(あさかぜはるか)」。通称ハルさん。読書部の部員でちょうど昨日アメリカから帰ってきた、要するに帰国子女だ。

「お久しぶりです、ハルさん。アメリカはいかがでしたか?」
ハネが聞く。ハルは、ぶつけた足に湿布を貼りながら答えた。
「うーん…。どうだったかなー。まあ、私は日本の方が好きだが。」
「そうですかー。」

・・・。

会話が止まる。もともと和気あいあいとした雰囲気になれないのだ。「あの人」がいない限り。
がちゃ。
部室のドアが開く音がする。みんな一斉に扉の方を見た。入ってきたのはショートヘアでくせ毛な女性。スタイルは良いのだが女性にしては少し身長高め。
「おはよう。ミナミ、ハル、ハネ。」
片言だ。なんか、こう、人間と話している気がしない。
「あ〜!ちあさんです〜。」
ハネが目を輝かせる。

彼女の名は、「七種千明(ななたねちあき)」。通称ちあ。不思議な人。動物見あふれるというか、無駄な言葉は喋らない。虫が苦手。ハエとかはOKなんだけど、ちょっとでかめの蜘蛛とか、蜘蛛とか、蜘蛛とかが苦手。要するに蜘蛛オンリーが嫌い。

これで読書部全員が集まった。

これが読書部。

これで読書部。

彼女たちは今日も、ゆっくりまったり駄弁ってる。

                       〔彼女は〕終わり