コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第五話 俺はなぜこいつと親友という事になっているのか。 ( No.8 )
- 日時: 2011/12/30 19:13
- 名前: 秋山レキ (ID: 6vxFia0Q)
「はい。静かに、自己紹介をするぞー」
お茶が似合いそうな、担任が言った。
端だからしばらくは、来ないな。
とか思いつつ、外の景色を見てたら、
「森岡中学校から来た、薫桃です。」
うん!?薫桃?
声可愛いな。しおりレベルだぞ。男だけど・・・。
見た目は、スカートが良く似合う最近の女子高生みたいなのだ。
ブスだったら、どうしようかと・・・
いやなんでもない。
しかし可愛いい・・・
「趣味は、BL本を読むことです☆よろしくお願いしま〜す」
・・・前言撤回こいつとは距離を置こう。
次はつららの番か。
「え、えっと氷上つららです。か、上橋中学から来ましたよ、よろしくお願いします」
一旦、クラス中が静かになり、その後、
「天然だ!」「巨乳だ・・・。」「ちょ、超かわええ」「つらら可愛いよつらら」
と、ざわめき始めた。
・・・。
「し、しおりどうする」
「どうした?」
「俺らのクラス変態しかいないぞ・・・」
「・・・」
しおりも黙った。
まぁ、普通そう思うよな。
「あ、俺の番だ」
しおりが立ち上がった。
「上橋中から来た氷上しおりです。よろしくな」
そう言い、しおりは座った。
「可愛いぞしおり!」
もちろんこのセリフは、俺のではない。
変態(クラスの男子)だ。
本当にどうしよう・・・。ともだち出来ねーぞ。
前の、方からガタッという音がした。
そうこうしていたら、俺の前まで、来てたようだ。
「鬼山影灯。趣味はない。よろしく」
前の奴の名前「かげと」って言うのか。
珍しい名前だな。
よし。俺の番か、はじめが肝心だからな。
感じよく振舞わないと。
「えっと、俺の名前は・・・」
キーンコーンカーンコーン
丁度だ。俺が立ったと同時に鐘が鳴った。
「え、え〜と、次の時間に言ってもらいましょかね」
担任が言った。
そして休み時間に入った。
「う、う〜おう〜おう」
「だ、大丈夫か?紅」
俺は机に頭を置いて、憂鬱になっていた。
「もう最悪だ死なせてくれしおり〜」
「まぁ人生色々あるから、気にしないほうが良いぞ」
しおりが言った。
「でもよ〜。」
と、目線を、しおりの顔からずらしたら、座っている薫桃の顔が見えた。
「そういえば、桃にハンカチ渡さないとな」
「桃って・・・誰だ?」
しおりは首をかしげる。
「ん?ハンカチ拾ったんだよ。ちょっとしおり〜呼んできてくれ」
「はいはい」
遠くで、しおりが、桃に話しかけたのが見えた。
そしてこっちにやってくる。
俺は立ち上がり、桃のほうに、手を差し出す。
「これ、道に落ちてたぞ」
「ありがと〜〜。コレ気に入ってたんだ〜」
桃は嬉しそうに言った。
俺は少し照れたので、下を見る。
「あ!そんなことより、しおり君!」
「ひゃう!」
しおりはビックリした表情で、変なことを言った。
「あの何で、男性用の制服なの?」
「え、それは、俺が男だからだけど!?」
薫桃は、口をあけて驚いている。
「え、有沢君は、知ってたの?」
「ああ、幼馴染だからな。それより紅でいいぞ」
「紅としおりって、そういう関係?」
「そういう関係ってなんだ?」
「攻めか受け・・・いや、なんか違うな?どっちかが大人しい感じじゃないとぉ〜」
うなっている桃が何を言っているのかよく分からなかったが、まぁ分からなくて良いだろ。
「紅く〜〜ん。トイレ行ったら、男の子に囲まれちゃってぇ〜ってあぁ!」
急に出てきたと思いきや、泣きそうな顔になる。
「紅くんが知らない女の子と一緒にいる〜〜〜」
「あのなぁ。つらら、コレはただの友達でな」
親指で、桃を指す。
そしたら、桃が驚いた表情でつららの方を見る。
「む、胸がデカイ・・・だと」
桃が言った。
マジでだいじょぶか〜桃〜
「ちょちょっと失礼しま〜す」
そう言って、桃はつららの後ろに回り込む。
腕を交差して、つららの胸の前に構える。
何をするんだ?
つららも『?』という顔をしている。
「えいっ!」
桃は、つららは胸を揉んだ。(!)
「きゃぁ!」
つららは悲鳴を上げる。
俺はとっさに、後ろを見る。
「むぅ〜コレは・・・I・・・カップ、か?」
どうした。桃?マジでどうした?
桃は胸から手を放し、自分の胸をペタペタして難しい顔をする。
「くっ。戦闘力Cカップただのゴミか・・・」
お前はマジで言ってるんだ?中2かお前は!?
キーンコーンカーンコーン
おっと、休み時間が終わ・・・
地獄の授業が始まる鐘が鳴った。
結局1人で自己紹介をした俺は、凄く怖い顔で授業を終えた。
さすがのつららも一緒に帰ろうとは言わなかったな。
と思いながら、俺は階段を上る。
忘れ物を教室に取りに行くためだ。
さてと、取りに行こうかなっと。
俺はドアを開けた。
ガラガラガラ。
中には、鬼山影灯がいた。
そしてめっちゃ俺のほうを見てくる。
な、なんか気まずい。
別にお前何もしていなかったろ。
1人の世界を壊された見たいな顔をすんなよ。
な、なんだよなんかしたか。俺?
早く忘れ物持って帰ろう。気まず過ぎるぜ。
あ、やべ、あいつ自分の席にいるぞ。
俺、あいつの後ろの席だった・・・。
どうしようか・・・。
『スグとって、すぐ帰る作戦』しか思いつかねぇ〜〜
仕方ない。そうしようか。
よし。いくぞ。
俺はダッシュした。
ガタンッ。
あいつの机の前で転んだ。
さ、最悪だ〜。
あいつこっちめっちゃ見てんだけど・・・。
「よ、よう!」
俺は立ち上がり、影灯のほうを見て言った。
「・・・」
予想どうりの反応だ〜〜。
「じゃ、じゃな」
机の上に忘れた本を取り、俺は帰ろうとしたとき、
「あの」
影灯は言った。
「一個だけ・・・頼みたいことがあるんだけど・・・」
「な、なんだ言ってみろ」
俺が影灯に発言権を与えたのが、運の尽きだった・・・。
「それなら、一つだけ・・・」
ゴクリ。
俺は生唾を飲んだ。
いったい何を言うのだ・・・。
「僕と一緒に・・・」
あいつは俺の人生を変える一言を言った。
「一緒に、殺し屋になってくれません?」
・・・・・・。
・・・・・・。
「は?」
俺は言った。