コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.5 )
日時: 2012/01/13 23:04
名前: 由羽 (ID: 8w1jss8J)
参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/

第二の問い「この二人はなんなのか」後編

「いやあー、はっはっは。まさか森で倒れてしまうとはね。あっはっは、はっはー!」

 豪快に笑うおじさんの前で、あたしは正座をしています。
 下にはふかふかの、赤いカーペット。上にはキラキラのシャンデリア。そこには、メイドさんがずらぁーっ。ついでに兵隊さんもずらぁー。
 目の前に座っているおじさんは、豪華な、金色の椅子に足を組んで座り、頭には大きな冠。真っ赤なマントがよく目立つ。そして、服装は、王様風。
 いやあ、カボチャパンツはいているおじさん、生きているうちに拝見できたよ。よかったよかった。

「ってじゃなくてーっ!」
「誰に言っているのかね?」
「違います、違うんですすみませんっ!」
「うるせーよ黙れブス」

 あたしの隣に立っている、あの冷血人間が言葉という名の矢を放つ。
 クリーンヒット!
 胸を抑え、うずくまるあたしに、おじさんは、「これ、レイ」と、まったくとげのない叱り方。
 甘やかすなよ!

「っていうか、誰なんですか、あなた。あたし、まっったく状況読めていないんですけど」
「読めなくて当たり前です」

 そういってにこりと近づいてきたのは、ピンク色のロリータを着た女性。
 ……いや、メイド服を着た、女性。
 ふりふりのレースは裾だけでなく、様々なところに使われており、ワンポイントの花は、巨大だ。

「あなたはこの世界に召喚されたのですよ、保崎さま」

 にこりと笑う、彼女にノックアウト。
 おかしいなあ……あたしに百合要素は一切なかったはずだけど。

「それで……? あたしは何のためにここに来たんですか?」

 他にも聞きたいことはいっぱいあるが、まずはこれが最優先だ。
 すると、メイドさんに代わって、おじさんが、椅子から立ち上がり、大声であたしに言った。

「保崎 秀名。おぬしはこれから、最愛の息子たちのハートをゲットするのだッ!」

 ……保崎 秀名。なぜか異世界で、逆ハーレムづくりを強制されました……。