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Re: アザラシと動物ランド!! 『始まりは突然に・・・!!』 ( No.14 )
日時: 2012/01/15 10:43
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode





           「パート2。」






       少年はいつの間にか、気を失っていた。

     だが、周りのにぎやかな声や音に、ふと目を覚ました。
    少年、星野はゆっくりと目を開ける。まばゆい光を浴びた後のせいか、視界がぼやける。


       しばらく見つめた後・・・・・・星野は気が付いた。








         「-------ここはどこ?」








       そう、そこは星野の知らない『世界』。

    見渡すと、辺りは草原のような感じなのだが、周りを囲むように数十本の大きな木がある。約20・30本程度だろうか。
   また、中央にも大きな木が立っているのだが、この大きさは他の木とは比べ物にならないぐらい大きい。



   -------そして何より気になるのは・・・・・そこには動物しかいない事。



    その数は数え切れないほどだ。いろんな種類の動物がいた。
   歌を歌っているカエル達。踊りを踊っているサル達などなど。
   自分と同じ人間は一人もいなかった。





        「・・・どうしよう。これ。」




    星野はいまいちまだ状況を理解できていなかった。それはそうだろう。
   まばゆい光に包まれたかと思いきや、気が付くとこんな変なところに飛ばされたのだから。

   しかし、ぶつぶつと考えても無駄だと、星野は考えて・・・・、





      「・・・とりあえず話を聞いてみようかな。」





   幸運なことに、たくさんの動物がいる。もしかしたら人間にも会えるかもしれないとそう思った。



    ということで、話を聞きに行こうとしたのだが・・・・・・、







         「-----------あれ?」




    星野はなぜか動けなかった。否、『動かなかった』のだ。
    その時、冷静になった星野は気が付いた・・・・・。












      「足が・・・・ない? 手も・・・短い? そして何より・・・・・自分が縮んでる!?」











   -----------星野はやっと、自分の変化にも気が付いたのだった。


   星野は自分の身体をよく見ると、もう一つあることに気付いた。







      「これ・・・・さっきの人形!? 僕もしかして・・・この人形になっちゃったの!?」





    そう、星野の今の姿は、先ほど触っていたアザラシのぬいぐるみそのものだった。
    足などなく、代わりにしっぽが生えていた。


    星野は元人間。人間は足を使って移動する生き物。
    アザラシの移動の仕方など、知るわけがなかった。







      「・・・・ううぅーー。動けない・・・。助けてよぉぉーー!!!」







    星野はただ、可愛らしく手をパタパタと振り、誰かに助けを求めるしかなかった・・・・。