コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: アザラシと動物ランド!! 『復活の時!!!』 ( No.19 )
- 日時: 2012/02/02 11:54
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
「パート3。」
星野がしばらく助けを求め、叫んでいると・・・・・、
「---------お困りのように見えますが・・・? どうしました?」
--------と言って、話しかけてきたのは、自分よりもはるかに大きい『馬』だった・・・。
綺麗な鹿毛の毛色をした馬で、見た目も言葉も『紳士』という言葉が似合うような馬。
----------ちなみに先に紹介しておこう。彼の名前は・・・・『マッハ』。長距離を走ることに長けた馬である。
「ねぇマッハ、この子ってもしかして・・・迷子なの? じゃあ・・・あたし食べていいかな?」
「ダメだよぉ『ポッポ』・・・・。ちゃんと・・・・王様に・・・伝えなきゃ・・・・。」
「そうだぞポッポ。というかお前はどんだけ食いしん坊なんだ。それにしても『ウリュ』。もっとシャキッとしたらどうだ? イジイジしてたら失礼だろう?」
--------おっと、何やらいっぱい出てきたので、紹介していこうか。
まずは、『ポッポ』と呼ばれていた『鳩 (はと)』についてだ。
彼女は『アオバト』と呼ばれる鳩の一種で、身体は頭から胸にかけてが黄色、腹はクリーム色、肩から羽が暗赤色だ。
かなりの食いしん坊で、鳩なのに、食べ物であるならば何でも食べるぐらいだ。
無論、それは動物も例外ではない。アザラシさえも食べようとするのだから。もはや肉食動物だ。
次に、『ウリュ』と呼ばれる『リス』についてだ。
彼女は『シマリス』と呼ばれるリスの一種で、身体は全体に明るい茶色をしており、背中には白っぽいふちのついた5本のこげ茶のたてのラインがついている。
かなり臆病で恥ずかしがり屋な性格で、ドジな部分もしばしば。
マッハに『シャキッとしろ。』と怒られることもしばしば。
---------この三頭が、アザラシになった星野の前に現れた。
「・・・・えっと・・・その・・・ここはどこなの?」
三頭の会話を聞いていた星野だったが、自分が一番気になっていた質問をとりあえずぶつけてみた。
マッハは、ポッポ・ウリュと顔を見合わせた後、もう一度星野の方を見て、
「とりあえず、あなたを王様にあわせますので。話はそちらで・・・。」
と言うと、ポッポと呼ばれる鳩は星野を持ち上げ、マッハの背中に乗せたのだ。
星野は正直驚いた。『あれ、鳩ってこんなに力持ちだったっけ?』 ・・・と。
「---------では参りますよ。目指すは、中央の大きな木のてっぺんです。振り落とされないように・・・。」
そう言うと、マッハは星野を乗せて走り出した・・・・。
さすが馬といったところか。かなり速いものであった。
星野は振り落とされないように、慣れない手で必死にしがみついた。
中央の大きな木のてっぺんに一直線に伸びている階段を、軽快な走りでどんどん昇っていく・・・。
まるで山登りでもしているかのようだ。階段の数はいったいどれほどあるのだろうか。
さて、王とはどんな人物なのか、内心心配をしているアザラシの星野君。
(僕・・・生きてかえれるのかな・・・?)