コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 桜の果て:3 ( No.51 )
- 日時: 2012/02/17 21:17
- 名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)
みんなが戦ってたり、治療してたりしている間、チェリーはと言うと
桜「…ここ…どこ?」
謎の場所に"なぜか"迷い込んでた
もちろん精神体です、体は寝てます
チェリーが何かに気付いた
桜「何あの光」
チェリーは光のほうに行った
パアア
光は輝きだして、チェリーを包み込んだ
チェリーは眩しくて、目をつぶった
目を開けると、見覚えのある場所にいた
桜「ここ…彌羅の町…?」
そこはリーフと出会った町だった
誰も知らない町
特別な人間しか入れない
だけどチェリーと愛歌は入れた
桜「今思えば、この時から私の力はあったのか…」
"力"
仲間の誰にも話していない事
過去と同じく、思い出したくない事
桜「でも最近は…その力が戻ってるのかな…?」
『あの…?』
話しかけて来た相手にびっくりした
桜「リーフ!?」
?『え?え?』
幼い時のリーフと似ていた
似ていたなんてもんじゃない
桜「ごめんね、他の子と間違えたわ…お名前は?」
?『えっと…如月若葉です』
桜「!?」
如月若葉
リーフと同じ名前
偶然なんて言えない
これは…昔のあの町だ…
桜「それで…どうしたの?」
若葉「お姉さん、国血でしょ?」
急に聞いてきた
桜「え!?…何で?」
若葉「目の色…桜色だから…」
いつの間に…?
まあ見られたなら良いか
桜「ええ、国血よ、でも他の人には秘密よ♪」
若葉「はい!それでお姉さん、魔法みたいなの使えますか?」
桜「え、ええ」
戸惑いながらも答えた
若葉「ちょっと来てください」
なぜか連れて行かれた
着いた場所は
桜「…なんで本拠地?」
若葉「本拠地?ここは昔の人達が住んでたんだよ」
ここは昔、国血の人がいたらしい
なぜ居なくなったかと言うとやはり"あの事件"だろう
桜「ここに連れて来てどうしたの?」
若葉「ここに隠れてて?お役人様が来てるってお母さんが…」
桜「え…?」
—役人が来てる?—
有り得ない
誰も知らない町なのに
住んでる人以外誰も入れないのに
でもなんで今の私は入れてる?
やっぱり…
桜「力が戻ってるのかな?」
若葉「え?」
桜「何でもないわ」
力が極限まで溜まると厄介な事が起きる…
ちょっとは消耗しないとな…
若葉「お姉さんみたいな綺麗な人が魔法使えたらお話みたい」
桜「そう?」
若葉「お父さんが貰ってきたお話にもあったよ、魔法使いのお話」
桜「そうなんだ」
若葉「話してあげるね」
桜「うん」
リーフは話し出した
若葉『昔々あるところにお姫様がいました
そのお姫様は隣の国の王子様に恋をしました
でもその王子様は他の国のお姫様に恋をしていました
お姫様は怒りに怒って魔術を覚えました
そしてそのお姫様を殺してしまいました
それをした王子様は国民を引き連れて王女様を捕まえようとしました
ですが王女様は逃げ出していました
そして王女様の行方はまだわかっていないそうです』
このお話はホントに合ったそうだ
桜「ホントにあったの?」
若葉「らしいよ?」
ふっと足元を見ると足が消えていた
若葉「お姉さん…幽霊?」
桜「違うよ…元の世界に戻るだけ」
若葉「そうなの?」
桜「うん…じゃあね」
そしてチェリーは元の世界(?)に戻った
