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柑橘鈴の秘:第1話 ( No.7 )
日時: 2012/01/28 13:36
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)
参照: http://www2.x-feeder.info/aosilove/pictures/PIC_zrB5CK.png

『国血だ!』
『処刑しろ!』
『近づかないで!汚らわしい!』
『国に差し出すものだ!捕まえろ!』

ーイヤダー
           ーツカマッタラコロサレルー
 ーダレカー
        ーダレカワタシヲタスケテー




【女子塔——】

蜜柑「!」

布団を投げたのはオレンジ

琥珀「おはよう、オレンジ」
蜜柑「メノウさん…」
琥珀「またあの夢見たのね」
蜜柑「はい」

あの夢、昔の夢の事だ

蜜柑「そういえば…ホワイトさんは?」
琥珀「シルバーと訓練に行ったわ」
蜜柑「そうですか」

蜜柑は女子塔から飛び降りた
そして本家に行った




【本家内部——】

若葉「全員何かしら悲しい過去があるらしい」
桜「そうなの?」
若葉「知ってる人はね」

チェリーとリーフがいた

蜜柑「おはよう」
若葉「ちっオレンジかよ」
桜「おはようございます」
蜜柑「何の話してたの?」
桜「皆さんには悲しい過去があるってことです」

   『悲しい過去』

若葉「オレンジの過去はしらねーな」
蜜柑「誰にも言って無いもの」
桜「聞きたいです」
蜜柑「結構残酷なんだけど」
若葉「仲間の過去ぐらいはしっとかなきゃな!」
蜜柑「私は璃羅出身でね
璃羅はすごく差別が厳しかった






私達家族は森の奥に隠れて暮らしていた
私は普通に町に行っていた
目さえ隠せば普通の人と変わらないから

蜜柑「おはよう」
A「蜜柑は聞いた?」
蜜柑「え?」
B「国血の噂よ!」

『国血の噂』

蜜柑「どんな噂?」
A「隣町で国血が処刑されたんだって」

『処刑された』

蜜柑「怖いね〜」
B「そうなのよね〜」


【蜜柑宅——】

蜜柑「お母さん、隣町で国血の人が処刑されたって」
母「それは本当!?」

母は私の肩をつかんだ

蜜柑「今日聞いた話だから、本当だと思う」
母「そんな………蜜柑、落ち着いて聞いてね」
蜜柑「何?お母さん」

母は静かに言った

母「隣町で処刑されたのはお父さんよ」
蜜柑「嘘!何でわかるの!」
母「私もその場にいたから」
蜜柑「!」

母の言葉に驚きを隠せなかった

蜜柑「何で助けなかったの!」
母「ちょうど処刑された瞬間に集まっているのを発見したのよ
あそこで飛び出したら私も処刑されてしまう!」

母さんは自分の身を守る為に逃げた

翌日、母は処刑された

蜜柑「国血の人か」

ドンッ

これが私の運命を大きく変えた

蜜柑「あ、すいません」
「いえいえ…国血の女だー!」

ーバレター

役人「処刑しろ!」
蜜柑「いや!助けて!」

私をとっさに誰かに近づいた

「近づかないで!汚らわしい!」
蜜柑「!」

私は役人を振り払って逃げた