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Re: 鈴木 理恵とバレンタイン ( No.15 )
日時: 2012/02/12 22:42
名前: ゆえ ◆ob60wHXQlc (ID: qMtgmwWz)

「あ、高貴君!!」

李緒が俺の席へ来た。

「おう。どうした?」

「『理恵さんがバレンタインの思い出語ってくれない……』って雪ちゃんが言ってたから教えて?同じ中学だったんでしょ。」

「ああ、理恵の話かー。燐と一緒に見てたがな……」

________回想シーン

「おっはよー!!高貴!!今日は遅刻しなかったね!!」

燐に話しかけられた。そして、あるモノを渡された。

「……何コレ?」

「今日バレンタインでしょっ!!友チョコ!!受け取ってくれなかったら罰金100億円ね!!」

俺は四角い箱に入っているチョコを受け取った。

「でも今年も多分ヤバイと思うわ……」

「まあ、高貴モッテモテだもんねー。」

靴箱を開けると、七つも入っていた。

「うわっ!!」

周りの男子が、こっちを睨んでくる。

ある男子は靴箱の前で待っている。

「……ハハハ……」

俺は走って燐の元へ行った。

__________教室

「高貴君!!」

女子からは何個ものチョコを渡された。

しかも机の中に手紙が入っていた。

『放課後、体育館で』

一番嫌なパターンだ。

「ねえ、高貴!!」

燐は俺を呼ぶと、理恵を指差した。

理恵はチョコの箱を持ちながらそわそわしている。

「観察してみようよっ!!」

断ったら絶対に超デカいパフェでもおごらなければいけなくなるだろう。

「まあいいけど。」

とりあえず、楽しそうなのでやってみる。


すると理恵は、雷の元へと行き、どこかに去っていった。

「追うよ?」

俺と燐は走って理恵の近くに来た。

気づかれないように、そーっと、そーっと。

「あのさっ。」

理恵は、雷に話しかける。

「……これ、あげる。でっ、でもっ、別に好きじゃないんだからね!!」

よくありそうなツンデレでごまかしていた。

「ありがとう、理恵さん。これって友チョコってやつ?」

雷はニコニコしながら理恵に問いかける。

「……えっ……と、ま、まあそんなもん……かな……」

理恵は焦って言った。

「そっ、それと弁当!!今日、あんたのために作ってきたからっ!!感謝して食べてよねっ!!」

そう言うと、理恵は走って教室へ戻っていった。

「あの子は本当に自分の気持ちを隠すのが得意なんだから……」

雷はニコニコしながら俺達の方を見ていた。

「まあ、僕はあの子と同じ高校にいってやれないので。」

雷は理恵を走っていった方を見て行った。

「あの子の事。よろしく頼みます。」

雷は教室へと歩いていった。

「俺達も行くか。」

「うん。」

__________回想終了

「そっかー。ふふふ。」

「ん、雪に教えないのか?」

「教えてくるよー?」

李緒は走って部室へと走っていった。

__________部室

「らららら、雷!!」

俺が部室に行くと、理恵が顔を真っ赤にしていた。

「うん。時間があったから着てみたんだ。」

雷は体操着を着ている。これなら絶対にバレないだろう。

「えっっと、じ、じじじじじ、住所教えなさいよ!!」

「えっとね、○○町5-8-9だよ。」

相変わらず、雷はニコニコしている。

すると、李緒が俺の方に寄ってきた。

「びっくりした?」

「いや、なんでお前雷の事知ってるんだ?」

「近所なの。」

李緒はにこっとした。

「ハハハ……」

俺はカメラを取り、写真を撮った。

それは、雷と理恵が話しているところだ。

「ちょ、それ解除なさい!!」

「ヤダ。」

その次の日のうち半日は、カメラを持って逃げる事になった。