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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: SM日和2〜扉を開ければ〜 ( No.35 )
- 日時: 2012/03/29 21:30
- 名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)
赤ずきん 後編
そのころ。赤ずきんは。
(ん?おいしそうなにおい・・・。クッキー!!しかも手作り!)
赤ずきんは、おいしそうなクッキーが中に入っていることを発見しました。
(あれ?手紙?・・・まぁいいや。後でおばあちゃんにお願いしてもらおう!)
手紙には、ただ一言。”赤ずきんにクッキーを食べさせるな”と書いてあったのを知る由もありません。
そこに、オオカミが通りかかりました。
「あぁ〜!おなか空いた〜!なんかいないかな〜?」
オオカミは、辺りを見回すと、赤ずきんを発見しました。
「赤ずきん?・・・あれ、どうみても男だよな・・・。っていうか似合わない・・・。」
気を取り直し、オオカミは考えます。
(たしか、アイツには、似合わない可愛いおばあちゃんがいたはず。その子をああしてこうして・・・。)
何やら計画を練ると、オオカミは、赤ずきんに近づきます。
「ねー!あっちにお花畑があるよ〜!」
「・・・興味ないな。」
「チッ」
「なんかいったか?」
「いや、何でもない。そこにさぁ、可愛いお姉さんが、手作りクッキー配ってたよ!」
「ほんとに!?」
「・・・。あっちにあるよ!真っ直ぐ進めば、きっとつく!」
本当かって?・・・そんなわけ、ありません。もちろん、真っ赤な嘘です。
そんなことも知らずに、赤ずきんは「お姉さん♪クッキー♪」と言いながら、おばあちゃんの家とは逆方向に走っていきました。
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