PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Re:主人公になるには【合作小説】 ( No.7 )
- 日時: 2012/02/24 23:28
- 名前: 真兎 ◆Kb.9rC/zfY (ID: 4CT2wXi/)
帰宅。
自分の部屋で制服を脱いで適当に放り投げ、ベッドに横たわる。白い天井を見上げながら、僕は自分の過去を振り返っていた。
何もない。
友達との楽しい思い出も、何かを一生懸命取り組んだ記憶も、悲しいことがあって泣いた記憶も、僕の頭の中には無かった。
ずっと一人だった。
辛くはなかった。悲しくはなかった。
ただ虚ろだった。
僕は幼稚園の頃、目の前で両親が死ぬところを見ている。交通事故だった。笑顔を浮かべて僕を見ていた二人の体に軽自動車が勢いよく激突し、バラバラにした。潰れた頭から流れ出るドロリとした薄茶色の何かと真っ赤な血液。今でも鮮明に思い出すことが出来る。
それから親戚の家に引き取られ中学までお世話になっていた。高校生から小さな家で一人暮らしを始めた。自炊するのは面倒だったが、もう馴れた。
こんな虚ろな僕の趣味はアニメ鑑賞と読書(ラノベ)とネットサーフィンだ。家の中でやれることを探している間に、何故かオタクになっていた。
その事実に気付いたとき、僕は驚愕した。死ぬかと思った。
本棚に並ぶ無数のラノベ、HDの中には録画したアニメが。毎日三時間以上はパソコンの前に座っている。
僕は二時間ほど睡眠を取り、その後夕食に鳥の照り焼きと白いご飯を頂いてから風呂に入り、明日の準備をした後インターネットを始めた。 まず動画サイトで好きなアニソンを流し、二窓して行きつけの掲示板を開く。そこで知り合いとしばらく雑談を交わす。
「……ん」
そこで僕は見つけた。
“Re:主人公になるには”
ゾクリと全身に“ナニカ”が走った。そのスレを僕は開き、中を覗く。
そして、書き込みをした。
PR