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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: With you, with me. ( No.2 )
- 日時: 2012/03/06 20:29
- 名前: もか (ID: LR1GMCO/)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6127
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「哲也ーっ」
廊下に響く私の声。
私の目線の先に歩いているのは…
「おぅ、莉亜!」
私は勢いで哲也に抱き付いた。
私は、水野莉亜。
そして彼は、幼馴染の哲也。
幼稚園の頃からの仲で、よく冷やかされたりする。
哲也は関係を否定しているけど、実は私、ちょっと嬉しい。
だって…
私は哲也が好きだから。
でも、哲也は私のこと女として見てくれない。
小さい頃から一緒にお泊りしたり、お風呂に入ったりだもん。
仕方ないって分かってるけど・・・少し寂しい気もする。
想いを伝えたからって何も変わるわけじゃないと思うから。
そんな事を考えてる時、哲也に数人の女子が寄ってきた。
たぶんあの子たちは、哲也のことが好き。
哲也のことが好きな子は、態度で見分けがつく。
ボディタッチが激しい子や、手を握ろうと頑張る子。
私はそういう子達を何十人も傍で見てきた。
でも時々、あんまり触らないで欲しいと独占欲が込み上げてくる。
「莉亜、どうした?」
「ん?ううん、何でもない」
「そっか」
哲也……本当はね、わがまま言いたい。
哲也に触らないでって。哲也に話しかけないでって。
私だけの哲也でいてほしい…それが私のたった一つの夢。
キーンコーンカーンコーン…
「あ…ベル鳴っちゃった」
「じゃ またな、莉亜!」
「うん また後でねっ!」
私は哲也を気にしながらも教室へと足を運んだ。
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