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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 目指せ! 一流魔法使い☆ ( No.38 )
- 日時: 2012/04/02 22:38
- 名前: 果実 ◆i0yxwOSY66 (ID: Hfcg5Sle)
広い家の応接間というのはきらびやかなものである。
その部屋の、ふわふわのソファに座ったシーナとレイチェルは、
少女に責められているのではなく、
「ごめんなさい!」
謝られていた。
シーナは少女に、男児とぶつかって気絶させてしまったのだと説明し、
故意に気絶させた訳ではないと言った。
己の考えていたことが勘違いだった事に気づいた少女は、シーナ達に謝っていたのだ。
「いいですわ、謝らなくても。 いきなり走ったシーナが悪いですもの」
シーナはレイチェルに、あんたに言われたくないよ、とばかりに視線を送りつつ、
「うん、あたしも悪かったし‥‥‥‥謝らなくてもいいよ」
と少女を慰めた。
「はい‥‥‥‥」
頷く少女。
「あ、まだ自己紹介をしていませんでしたね。
わたしはレイラです。 それで、今気絶しているのはわたしの弟、ウィルといいます。
お二人は‥‥‥‥「シーナです」「レイチェルですわ」よろしくお願いしますね」
コンコンと、ドアをノックする音が聞こえた。
「失礼します」
と入ってきたのは、緋色の髪のメイド姿の女性と、
彼女と同じく緋色の髪のスーツ姿の男性。
「「お嬢様、ミルクティーをお持ちいたしました」」
彼らは同時に、そう言った。完璧にはもっている。
「ありがとうございます、ルン、ラウ——あ、紹介しますね。
彼らはうちの使用人を務めてもらっている、」
「メイドのラウです」
「執事のルンです」
二人は同じタイミングで、同じように腰を曲げてお辞儀をした。
「二人は双子なんですか?」
シーナの問いに、二人は
「「はい」」
と頷いた。
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