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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 目指せ! 一流魔法使い☆ ( No.47 )
- 日時: 2012/04/05 20:12
- 名前: 果実 ◆i0yxwOSY66 (ID: DCTsVcR/)
暗い部屋。 今は夜だろうか。
蝋燭の明かりが、若い華奢な男性の手元の本を照らしていた。
男性は椅子に腰かけていたが、うーん、と伸びをした、その時。
———————‥‥‥こつ‥‥———
何かの音が聞こえた。
男性は怪訝な表情を顔に浮かべ、音の聞こえた方角を見やった。
夜の闇から、仮面を被った者たちが現れる。体格からして、男だろう。
3人いた。
男性は立ち上がり、
「誰だ、あんた達。 鍵は、かけた筈だ」
と問いかけた。
仮面を被った者は
「私達と共に来てくれれば教えましょう‥‥‥‥キャロル殿」
と、静かに言った。
「依頼なら昼に、鍵をこじ開けずにきてくれないか」
くっくっく、と、低い声で仮面を被った者は笑った。
ワザワザ
「なぜ態々この時間帯に鍵をこじ開けてまでしてきたと思っているのですか?
キャロル殿、あなたに拒否権はありません」
仮面を被った者は一歩、前に出る。
男性——キャロルは後ずさった。
「僕を、誘拐する気か? なぜそんな事を」
「私達には、“記録の魔法使い”であるあなたが必要なのですよ。
あなたがいなければ、[あれ]は完成する事は不可能———」
これ以上、話す必要はありませんと、仮面を被った者は言った。
「さあ、捕えなさい‥‥‥‥キャロル殿の研究資料も探して持ってくるのですよ。
我らの所で、研究ができるように」
仮面を被った者は他の者にそう言い、姿を消した。
残された、仮面を被った二人がキャロルに近寄る。
キャロルは今までの記録を魔力化し、本の隅に書き残した。
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