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Re: 目指せ! 一流魔法使い☆ ( No.48 )
日時: 2012/04/07 23:00
名前: 果実 ◆i0yxwOSY66 (ID: DTrz5f5c)

機械的な光が消えた。
「‥‥‥‥つまり、キャロルさんは誘拐されたという事ですか?」
レイラは二人に確認した。レイチェルが頷き、
「大変な事になったわね‥‥‥‥」
そう言ったその時、


「レイラ! 大丈夫かぁっ!?」
キャロル宅のドアを豪快にあけた人物がいた。
中年の、少し太っ‥‥‥ごほごほ、体型が気になる男性。

「お父さん? どうかしたのですか?」
レイラにお父さんと呼ばれたその男性は、
「なんでこんな奴の家に行くのおぉぉぉぉ!!」
涙を滝のように流しながら訴えた。

「「‥‥‥‥は?」」

不思議そうなシーナとレイチェルをよそに、男性は続ける。
「怪しい奴とは話しちゃだめって、何度言ったら分かるのぉぉ!
レイラがキャロルの家に行ったってラウとルンに聞いた時、父さん心配で心配で‥‥‥‥」

「もう、お父さんったら‥‥‥‥キャロルさんは不審者なんかじゃありません。
王国の為に研究をしている立派な人ですよ」

「「「王国の為?」」」

レイラ以外の3人の声が、ぴったり重なる。

「ええ。 魔法省の役人で、魔法について研究しているそうですよ」

へぇ、と頷いてから、男性は
「なんだ、怠け者じゃなかったのか。‥‥‥‥それよりも」
と、シーナとレイチェルに向き直った。
「いやぁ、挨拶が遅れてしまって申し訳ない。
私はジェレミード——
超かわいいレイラとウィルの、」
「お父さん!」

——超かわいいレイラとウィルの父親ですと、言おうと思ったのに!
レイラに止められたジェレミードは悔しそうに

「……クニア村の長を務めている者です」

と言った。
「シーナです」
こんな親馬鹿でも村長になれるのかという言葉を飲み込んだシーナ。
「わたくしはレイチェルですわ」
レイチェルはなんなのだこの親馬鹿は、という言葉を飲み込んだ。

「‥‥‥‥で、キャロルはどこにいるんだ?この状況は何だい?」