「もしも、あの人があの洞窟で、わたくし達の話を聞いていて、目的がキャロルさんを助ける事だって分かったのだとしたら、[チャンス]というのはキャロルさんを助けるチャンス、ということになるわ」「ああ、なるほど。 だから、ここがキャロルさんが監禁された所かもしれない、って訳かぁ」あらためて、レイチェルは自分たちのいる部屋を観察した。深紅の絨毯に目玉が書かれた壁紙——かなり、趣味が悪い。「とりあえず、この部屋を出ましょう」