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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 目指せ! 一流魔法使い☆ ( No.66 )
- 日時: 2012/04/26 18:50
- 名前: 果実 ◆i0yxwOSY66 (ID: Y2qMR8Q5)
キャロルはシーナから渡されたシルヴィアの手紙を読み、
「なるほど。君たちは魔法検定の受験者なのか。
しかし、何故こんなところにいるんだい?」
心配そうに言った。
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「え、じゃあ、君たちまさか僕を追って」
ここまできたのかい、とまで言われずとも、言いたい事は分かった。
頷いたレイチェルにキャロルは
「なんて、危険な事を‥‥‥」
驚いた様子だが、でも、と言いなおす。
「本当に、“死神の魔法使い”———いや、“死神魔法”を見たのかい?」
レイチェルは、わたくしの言う事を信じなさいよこの庶民が、と言いかけたのだが、
今はそんな場合じゃないと飲み込み、頷いた。
「ええ。
‥‥‥まぁ、実際に彼がその魔法を使った所を見た訳ではありませんが」
「その人の、背格好は覚えているかい?」
今度はシーナが答えた。
「はい———」
彼の背格好を聞いた時、
「いたぞ、あそこだ!」
そんな声が、キャロルの来た方角から聞こえた。
仮面をつけた老若男女が走ってくるのが見える。
「‥‥‥まずい」
とキャロルは呟き、シーナは
「これは、逃げる雰囲気なのかな?」
と首を傾げた。
「あったりまえでしょぉ! はやく、逃げるのよっ」
早くも逃げ出し始めたレイチェルに、つっこまれて走り出した。
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