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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 目指せ! 一流魔法使い☆ ( No.72 )
- 日時: 2012/05/05 10:32
- 名前: 果実 ◆i0yxwOSY66 (ID: qrbmE5ew)
「シーナさん!」
「シーナ!」
キャロルさんとレイチェルの、あたしを呼ぶ声にはっとした。
ロボットの赤い目から、光が放たれたのだ。
避けようにも、脚がすくんで動けなかった。
だめだ、そう思って、きゅっと瞼を閉じた。
が、己の身体に何の異常も見当たらず、
「‥‥‥‥え?」
と瞼を開く。
シーナの目の前、ロボットから立ち塞ぐようにいた。
「レイチェルっ」
レイチェルが自分を庇ってくれたのか、と思ったが、彼女の身体に傷はない。
「刀で、弾いた‥‥‥?」
「はっ?」
レイチェル自身も驚いているらしく、首をかしげている。
——光を刀で弾いたのは覚えている。
だけど、30m以上もある場所に走って移動できたのは、どういうことだろう?
「レイチェルさん、前!」
考えを中断し、キャロルの言う前を見ると、ロボットがこっちに向かってきた。
矢のストックはきれたらしく、剣も無い。
光を放つ程、力が余っているわけじゃないのだろう。
捨て身の、突進ということだろうか。
レイチェルは刀を構えた。
これで、勝負を決める。
ロボットが彼女の近くに来たとき、刀を横に払った。
渾身の力を振り絞った一撃が、ロボットにきまる。
『が、が、が』
ロボットが胴と脚、二つに分かれ、動かなくなった。
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