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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 目指せ! 一流魔法使い☆ ( No.85 )
- 日時: 2012/05/24 18:18
- 名前: 怡執 ◆i0yxwOSY66 (ID: Styhyys8)
- 参照: http://id9.fm-p.jp/392/nanaco07/
「危ないっ」
レイチェルはシーナを突き飛ばし、飛び膝蹴りを肘でガードする。
「あんたが“何者”よ!?
いきなり飛び膝蹴りなんてしてきて、危」
彼女の言葉が途切れる。
レイチェルの視線の先、飛び膝蹴りを放ってきた人物——
「ラウさん……?」
クニア村長の家の使用人、双子の妹、ラウである。
「レイチェルさん……?」
ラウの「どうしてこんな所に」という問いに、
レイチェルは「この馬鹿が道を間違えてね」と答えた。
[馬鹿]と言われたシーナは面白くなさそうに頬を膨らませる。
「そういうラウさんは、どうしてここにいるのですか?」
「私達は使用人を辞めました。 実家がこの森の近くにあるので帰ってきたのです」
へぇ、と頷き、シーナは「そういえばルンさんは?」と聞く。
「ああ、ルンは——」
どん、という衝撃音と共に、こちらに吹っ飛んでくる黒い物体。
それは3人の近くにあった木の幹に叩きつけられ、根の上に蹲った。
「ルン!!」
それ——否、ラウの片割れ、ルンは身体のあちこちにある傷に赤い血を滲ませている。
ルンが吹っ飛んできた所から、4人の人間が歩いてくる。
「あなた達かしら、わたし達の研究の邪魔をするのは」
そのリーダー格らしき女が、傲慢そうに言った。
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