コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黄金の少女と災厄・古の呪い【オリキャラ募集します!】 ( No.14 )
- 日時: 2012/03/08 11:23
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://yaplog.jp/8710kuma/
【第二話】〜仁王立ちって案外恐いんだね。
…はい。黄龍です。今の心境は題名の通りですっ…!!ちょ、そんなに髪の毛引っ張ったら禿げるっ…(泣)長年伸ばしてきたのにっ!
顔が恐いから!え、深緑君って笑ったらこんなに恐怖なの?!いや、違う。絶対…恐い顔で笑ってるんだっ…!!
「当たり前だろう」
「聞こえてたのっ?!」
「俺に見抜けないことがあると思うか?」
「ないです。寧ろ、あった方が恐いです。」
土下座をしながら言う。あれ、私って王女な筈なんだけどな;一般人…じゃないね、彼はまぁ、私の婚約者である国の王子じらしいけど…よく分からない。
だって、深緑君ってば私に何一つ教えてくれないんだもんっ!!私が「深緑君ってどこかの王子様なの〜?」って昔聞いたら「知らん」って返って来たし…。
とにかく、深緑君は人の事は言えない"非常識"な人間だってことでっ…髪が禿げるっ…!!
「痛いよ〜!暴力反対っ!!」
「…では、王宮を抜けた理由を簡単に、そして早く説明しろ。」
私が王宮を抜けた理由…それはいろいろあった。自由に外へ行きたかった。そして沢山の人にあって"幸せ"を探して…自分が何故呪いの持ち主なのか気になったからだ。
だから、簡単に説明なんてできる筈がない。
「無理だよ。簡単に説明なんてできる目的の旅なんかじゃない。私は…そう、何故私が選ばれたかという理由が知りたい…ただ、それだけ。だから深緑君。私はどんなに引きとめられても王宮には戻らない。だって、夢があるもん。行きたい場所があるもん。それを貴方に止められる理由なんてない。」
長いセリフを言い終えて私は「はーっ、」と息を吐く。いつもはこんなにはっきりと物を言えなかった。でも、今日はなぜか素直にはっきりと言いきれた。それが少し嬉しかった。
深緑君は少し驚いた顔をしていたけど、「仕方ないな」とぼそっ、と呟いて私を見た。その眼は何かを決めた"決意"の目だった。私は意味が分からず深緑君のまっすぐな目を見つめていたら、
「俺も付いていく。そうしたらお前の両親も反対しないだろう…お前の親、結構放任主義だからな。」
と言った。私は嬉しくなって、「ありがとぉ!!」と言って深緑君に飛びついてしまった。そうしたら深緑君が「やめろ」と言って話したので少し寂しくなった。
ー変わってないのは私だけなんだ。
でも、深緑君の耳が少し赤かったのでちょっとは照れてくれたのかな?なんて思って一人で浮かれていたのであった。でも、「照れた〜?」とか言ったら後が怖いから絶対言わない。
でも、そのあとに
「あんた邪魔なのよっ!」
「お前がなっ!!」
面倒くさい二人組?にあって少しだけ旅をしたことを後悔することになったのであった…。
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