コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 黄金の少女と災厄・古の呪い【オリキャラ募集します!】 ( No.24 )
日時: 2012/03/10 15:39
名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
参照: http://yaplog.jp/8710kuma/

【第四話】ーサヨナラ僕らの常磐



「常磐…何時、帰ってこれるのかなぁ…?」

私が少し不安そうな声で呟くと深緑君は「知らん」とだけ呟いた。でも、彼が傍にいるって思うとだいぶ気が楽だった。一人だったらきっと泣いてしまったと思う。
私は新緑の手を取って握りしめた。彼は一瞬、驚いた顔をしたが直ぐに無表情を纏って手を握り返してくれた。
それだけでも気分は上昇する。それは何故かはわからなかったけど…凄くうれしかった。

「ねぇ、次はどこに行くの?」

「次は…紀義に行こうと思う」

何処から出したのか分からない地図を持って深緑君はそう呟いた。どうやら旅に出る前に用意したようだ。準備周到だなぁ…。

「紀義かぁ…新しい出会いとかあるかな〜?」

私が笑ってそう言うと深緑君は何も言わなくなってしまった。浮かれすぎて怒っているのだろうか?
まぁ、これ以上怒らす前に黙っておくことにしよう。頭を殴られて割られたら「冗談だ」って言われても笑えない。

「さてと…紀義には"毒りんごの森"を通った"西湖さいこの都"の中にあると言われている…。一番難関なのは毒りんごの森だ…」

「どうして??」

「ここには…"魔物"が出るんだ」

あぁ、魔物。物語でよく出てくる魔物。深緑君…まさか、信じているのだろうか?あの魔物を??そんなわけないよな…。
でも、小さいころの記憶だ…私の中の小さな記憶で、誰だったのかも覚えていない。でも、誰かが魔物に襲われたと言う事件を聞いた。

その子はすぐに生き途絶えたらしい。

誰なのかは思い出したくても思い出せない。いつも頭の中が痛みまくる。でも、"災厄ノ瞳"と"古ノ長髪"の持ち主で…。

「…っ、」

いつもここから思い出せない。

でも、今はこんなこと考えてる暇じゃないんだ。きっと。


「どうにかなるでしょう!深緑君、剣?もってるじゃん♪」

「まぁな…仕方ないだろう。この剣に何の能力とかあるのかは知らないが…いいだろう」

「ふーん…剣術とか知ってるの??」

「少しだけな」

「そ、じゃあいいじゃん♪」

そう言って私は彼の手を引っ張り続けた。



その瞬間



「おるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」



誰かの叫び声が聞こえたけど



「よし、行くか」

「そうだね」



スルーしたなんて


あるにきまってるじゃん