コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黄金の少女と災厄・古の呪い【オリキャラ募集します!】 ( No.35 )
- 日時: 2012/03/13 20:26
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://yaplog.jp/8710kuma/
【第六話】−あぁ、しぼーフラグってやつですか?
こうして喧嘩をしなくなった…
わけがなかった
「ちょっと!!喧嘩しないってったじゃんか!何で約束した一分後にちゃっかりと喧嘩してるの?!」
私の声ははかなく空に散った…。
「約束したよな?喧嘩をしたら頭を潰すと…そんなに潰されたかったんだな。まぁ、お前らが消えても俺は困らないからいいんだが」
原因は深緑君。
〜
「で、目的地は紀義ね?紀義の事はあんまり詳しく知らないんだけど…赤荻君は確か紀義出身だよね??詳しい事分かる???」
「…俺より、群青の方が分かると思う………。」
赤荻君は苦虫をつぶしたような顔をしてそう言った。それを聞いた群青ちゃんは対象に「ふふん」と笑って自信満々な顔をした。
そんな群青ちゃんを深緑君は「うぜぇ」と言いたそうな顔で見ていたのであった。…かわいそうにw
とにかく、紀義に行くには"毒りんごの森"を通らなければいけない…どうしたものか…。
「"毒りんごの森"って…どんな森なの???」
「え"?知らないの?魔女がいるって巷で噂じゃない!!毒魔女…良く分からない魔術とか使うらしいのよ!!」
「…へぇ」
嘘っぽい。と言うか、巷で噂と言うが聞いたことがない。その前に常磐を出ていないのだから分かる筈がないだろう。
「だ・か・ら!!"毒りんごの森"なんて行っちゃ駄目!!」
軍政は説得を凄い形相でしようとするけど、通らなければどう行くか分からない。群青曰く、山を登って行くしかないらしい。
「森を進みますか〜」
「「あぁ」」
「ちょっと〜!?」
そんな苦痛な子としたくない。全身筋肉痛になるではないか。そんなのは百歩譲っても絶対に嫌だ。
「…百歩も譲る気はないけどね」
小声でボソッと呟くと、深緑君には聞こえていたらしくて「そうだな」と短く小さく答えた。声に出てたんだ。
「じゃあ、行こうか〜」
その時だった
"助けて…!!"
誰かの声が頭に響いた
「誰ッ?!」
振り向いても、深緑君達が居るだけだった、でも…確かに誰かが私の事を呼んだ。誰なの………???
"助けてっ…!!"
誰かが悲しそうに叫んでいる。
私は足を勝手に進めてしまった。声がする方へ…どんどん進んでしまった。その時だった、
「え…?」
私はがけから落ちてしまった。
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
その叫び声は森に響き渡った。そして…
"助けて…"
彼女の声も私に中に響いた
「助けて、あげたいのにっ!!!」
その声とともに体がふわり、と宙を舞った。
「もう、大丈夫だよ」
その声に安堵の息を吐いて意識を失ってしまった。