コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黄金の少女と災厄・古の呪い【オリキャラ募集します!】 ( No.36 )
- 日時: 2012/03/14 20:55
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://yaplog.jp/8710kuma/
【第七話】ー魔王に魔女に魔物?!
魔王に魔女に魔物。
"毒りんごの森"にはそんな嘘っぽいものがいるらしい。でも、私はかすかに覚えてる…小さい頃、誰かが魔獣に襲われて死んでいく姿を。
誰だったの?どんな子だった?優しかった?素直だった?ツンデレだった?無口だった?笑顔が可愛い子だった?
覚えていない。第一印象さえも思いだせない。でも…微かに…誰かの笑顔が脳裏に焼き付いている。
あぁ、そんなことよりこの浮遊感。ふわふわ空を浮いている気分…気持ちよくて眠くなってしまいそう。
誰なんだろう…深緑君とは違う、大人に近い感じの体つきな気がする…なんか…悪いけど…。
ー寝ます。
〜深緑side〜
何処行った…?
焦りが俺の中を支配する。確か、こっちの方に…!!珍しく感情があらぶってしまっている。
落ち付け…気配はする。しかし…何か嫌な気配もする…まるで"悪"のような…。
この焦燥感はなんだ?
胸の中がざわめいて嫌な予感がする。
「黄龍…!!」
その時だった。風が揺らめいた。
彼女が居る様だ。
「どうしたの…深緑」
「黄龍が…"悪"の気配のする奴と傍にいるようだ。」
ー黄龍今、助けるからな…!
〜黄龍side〜
「…っん?」
どうやら長いこと、寝てしまっていたようだ。
浮遊感は少しぬぐいきれてないけれど大分、調子がよくなった。さて、此処は何処なんだろう。
誰かが優しく頭を撫でてくれる。深緑君もよく頭を撫でてくれる。癖らしい…優しい彼の対処の方法らしい。
でも、この手は深緑君じゃない。
なんか恐い
深緑君…何処?
「え…?」
目が覚めるとそこには
「こんにちは」
知らない男の人が立っていた
「誰…??」
その人の目は
真っ黒だった
〜深緑side〜
早く見つけなければ危険になる
何処に行った?
日が暮れる前に探さなければ
あいつの命が危険になる
でも 場所の見当がつかない
どうしよう
あいつの危機を救えないなんて
護衛として来た意味がなくなる
だから…絶対
「待ってろよ…!」
〜群青side〜
深緑が慌ててる…きっと黄龍に危機が迫っているのだろう。
でも、なんか少し胸が痛くなった。黄龍は大事な友達…でも、恋敵でもあるから…あたしは、深緑の事が…。
「本当、スキよね。」
そう言うと、赤荻が嫌な顔をした。何よ…そんな顔してもあたしは諦めるつもりないんだから。
あんただって黄龍の事が…好きじゃないのよ。諦めることなんてできないくせに…自分の事を棚にあげるなんて…。
でも、分かってる
深緑は
黄龍のことを
"愛してる"