コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黄金の少女と災厄・古の呪い【オリキャラ募集します!】 ( No.71 )
- 日時: 2012/04/05 15:41
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://yaplog.jp/8710kuma/
【第十三話】
「んまぁ、こんな暗い話ししたくないからさ〜死ぬなんて簡単に言っちゃ駄目だよ?私ももっと命について知らなきゃね〜^^」
「は、はぁ………」
「そ・こ・で!!問答無用で君を仲間にしようと思う!!!あ、もちろん戦ってもらったりもするよ?NOとは言わせない☆」
「……困ります」
「いや、NOとは言わせないって今言った。最初に許可取った。ってことで、仲間決定おk」
(勝手にお前が仲間にするって言っただけだろう…?)
黄龍の言葉に誰もがそう思った。しかし、面倒くさかったので誰も突っ込んでくれなかった。
否、黄龍の勢いに誰も突っ込めなかった。が正しいだろう。黄龍の暴走を止められるのは深緑ぐらいだ。
その止められる本人が黄龍の暴走を止める気もなく剣の手入れをしているから気望は0に等しいだろう。
「ちょっと!深緑…止めてあげなさいよ!!朱莉ちゃん、困ってるじゃない」
「そうだよ!!男なら女の子の気持ち分かってやれよ!!」
「その言葉、そっくりそのままあんたに返してあげるわ」
「んだと〜!!」
赤荻と群青が喧嘩しそうなところを深緑は睨みつけて止めた。二人は恐くて肩を震わせているが彼は気にしていない。
それどころか、少し馬鹿にしていた。一瞬だが、鼻で笑ったのであった。面倒くさい二人はそこに気付き、
「「今鼻で笑った!!」」
といちいち突っかかってきた。それに深緑は笑顔で言った。その笑顔に二人はさらに震えた。
「俺は、煩い奴が大嫌いだ。そんなに蹴散らされたいのなら、お望み通りやってやろう。最後は灰になるけどな」
「「すいません。全力で土下座します。本当にすいません」」
二人の目はまるで、世界一恐ろしいものを見たかのようだった………………。
「で、でも…朱莉ちゃん、嫌がってるから…無理矢理連れてっちゃ駄目だと思って」
「お前は、本当に"行きたくない"って言ってるように見えるか?」
「え……?」
「朱莉が"行きたくない、旅なんてどうでもいい、関係ない"って言ってるように見えるか?そんな目に感じるか?そう感じたなら、お前は何か間違った見方をしてるんだ」
「…ッ」
その言葉に軍政は気付いた。朱莉ちゃんは"困ります"と言った。でも"行きたくない"とは一言も言っていなかったのだ。
赤荻はまだ、その意味が分からずに頭に?マークを浮かべていた。馬鹿には分からないってことだ。
「お〜い!みんなそんなところで何かかしごっこしてるの〜?楽しいかい??」
「よし、お前の顔面に右ストレートを決めてやろう」
「え?!なんで怒ってるの?!かかしが駄目なら何がいいの??他に何か言いたとえあるかな…うーん……」
「隙あり」
「え、ちょ、ぐべっ」
「……こんなところでやってけるかな」
「なれるが勝ちよ」
「うん。何気に深緑が一番酷いから」
「…拳が、」
「え?ぐはっ」
「悪い。手が滑ってしまったようだ」
「今のぜって—わざとだろ?!」
「被害妄想の激しい奴だ」
「うぜー!!涼しい顔してんじゃねーよ!!
「さてと、行くか」
「うん!!」
「えぇ…!!」
「…(コクリ)」
「おい————————————————————!!」
大丈夫。
もう、あの声に惑わされないくらい強くなってやるんだから。
大丈夫。
大好きな人を守れるようになってあげるんだから。
大丈夫。
大事な大事な仲間をかばえるようになるんだもん。
大丈夫。
自分の生きる意味を探して見せるんだもん。
大丈夫。
"あたしは一人じゃない!!"